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June 5, 2010
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カテゴリ:保健体育。
今回の蕁麻疹には久し振りに参ってしまった。

なんだか、まだアメリカに帰って来た気がしない。

このわたしが、コストコにもモールにも行っていないし、掃除機も数回しか掛けていない。


5月の半ばにアメリカに帰って来て、

荷解きお洗濯を済ませる時に出たので、疲れと睡眠不足かなと思っていた。

ちゃんとする事してから休養を取って、日本で買って来た物をゆっくり眺めたり読んだり食べたりしていれば治ると思いきや、

今回の蕁麻疹はいつもと違う点がいくつか有った。

1、白い直径1cm程の斑点で始まる。

2、その後毛穴と言う毛穴が赤く点々に腫れる。

  その3D効果って言ったらあなた、あんな奥行きの有る脚は見た事ないですわよ。

3、観察の上では、産毛の有る場所に沢山出る。

  これはいつもは肘の内側、耳の裏等に出るので正反対だ。

4、喉が腫れて来た。

  これは一寸初めてだったので怖かった。夜中に息苦しくなってむせ返る程だったのだ。


どうにもこうにも、範囲が脚から腕、果ては耳たぶへと広がり痒いので病院へ行った。

掛かり付けのドクターがステロイド注射を打ってくれたのがもういつだか分からない。

少しかゆみが引いたが蕁麻疹の勢いは止まらず、

ブルル曰くふと見たらわたしが寝ながら脚だけが走っていたんだそうだ。

蕁麻疹体質なので引っ掻かないのは得意なのだが、それでも痒くてシーツの中で動いていたのだろう、

なんとも傍迷惑な話である。

一応採血をされたがウイルス感染等は無かった。


それからブルルが出張へ行ってしまって、朦朧と過ごした中

幸いブル之助は日本で買って来た玩具で大人しく遊んでくれて、

日本に居た時は一日家に居る事が無いほど、ランチやら公園やらに出掛けていたのに、

文句一つ言わずに労わってくれた。


ブルルが出張から戻って来ると今度は掛かり付けのドクターから皮膚科を紹介して貰い訪れた。

調べもしないで紹介されるまま行ったのだが、

この女医さんは軍隊関係を点々とした経歴の持ち主で余り皮膚の見栄えには感心が無いらしく、

随分乱暴にバイオプシ(生体検査)をされ、

その必要性の説明も不十分なまま、想像を遥かに超える量の皮膚・脂肪組織を取られ、

わたしの太腿には今もパンチで開けられた穴が開いている。


蕁麻疹自体は、ただ峠を過ぎたのか、処方された強力なステロイド剤の服用のお陰か、

同じくステロイドの軟膏(これがまた和辛子みたいに伸びないので塗るのに時間が掛かる)とで、

なんとか治まったが、今度はステロイドの薬疹みたいなのが胴体に出て、

それにまた軟膏を塗ったり、内服ステロイドの量を減らしていく過程で試行錯誤している。

この内服薬は、服用中は眠くて以上にお腹が空いて、イライラするから注意してね、と言われた。

物の言い方って大事だな、と思う。

このお薬は貴女の症状には一番効果的だと思うけれども、こういう副作用が有るかもしれません、

と言われるのと、

副作用だけ必ず起こるかのように羅列されるのとでは、

お医者様はプラシボ効果なんて信じていないかもしれないけれど、単純なわたしには大分引っ掛かった。



蕁麻疹の組織をサンプルするにしても、こんなに大きな穴が開くのならもう少し目立たない場所にするとか、

そういう配慮は全く無かったのにも、憤りを越して驚いた。

最初から痒い場所に、直径8mm深さ4mm程の穴を開けられて、毎日の処置にも時間が掛かるし、

傷には「そりゃなるでしょ。」と言う答えで、

結果は「蕁麻疹だわ。」で・・・

申すまでも無く、今後は違う皮膚科へ行く事にした。



記録の為に書くとステロイドの内服薬はPrednisoneと言うのだが、

知る人は知る強力な薬らしく、本当に眠くなって、

はっきり言ってわたしは寝るのと食べる以外に今は人間として機能していない。

日本では運動量が違ったからあれだけ食べても太らなかったのに、

体重は見る見る三桁(パウンドで)に登り、現在も増加中。

顔なんてまん丸で、我乍らぱんぱんに張った皮膚が面白い。はっきり言って人相が違う。


しかも、夜服用するのならば良く寝られて良いであろうに、朝服まねばならず、

文字通り、朝ごはんを食べてからベッド、お昼を食べてまたベッド、

それから晩御飯まで、また寝ていると言う調子である。

辛うじて清潔は保っているが、廃人とはこんなのを言うのかもしれない。


ブルルも良くしてくれて、仕事もあるのに家事全般を引き受けてくれて、

おまけにブル之助を5歳検診や公園や日本語補習校へ連れて行ったり、

わたしの食べたい物を作ってくれたり、買って来てくれたり、

わたしは日本から戻って来てまだ何も優しい事はしてあげられていないのに、

本当に甲斐甲斐しく動いてくれている。


ブル之助の5歳検診では、小児科の先生が

「皮膚って言うのは不思議な物だから、

日本を離れる時に、歳が経つ毎にこれが最後の別れかもしれないなんて思ったり、それを否定したり、

またアメリカに戻って普段の生活を始める気構えとか気持ちの入れ替えとか、

そう言う事全部が、体で一番大きい組織に現れてしまうのかもね・・・。」と仰ったそうだ。

この先生はフィリピン人の若い綺麗な女医さんで、

今まで幸いな事にブル之助が健康なのでお誕生日毎の検診でしかお目に掛かった事は無かったのに、

同行出来なかったわたしの事をそこまで考えてくれだなんて、と、

思いがけなくて、それをブルルから聞いた時には不意にぐんでしまった程だ。

あの皮膚科の先生に、彼女の半分の想像力が有れば・・・。



蕁麻疹に対して、わたしはストレスだとか色々理由を付けるのをもう諦めている。

それはブルルも同じで、5年に一度程こういう酷い蕁麻疹が有るのを見ているので、

原因も対処法も予防法も、そんな筋の通った事は一切無く、

ただただ、出て来たら引くのを早めるように、後は待つだけ、と、

台風かハリケーンに応じるような感じで付き合っている。


が、朦朧としている頭の中は、言わば微熱状態が続いている感じで、

寝ているのか起きているのかの間を彷徨いながら、

思考とも呼べぬ意識が、時空を行ったり来たり混沌と落ち着かない。


大昔の事、つい最近の里帰り中での事、世界の色んな場所での事、

親戚や祖先の事、ブル之助が大きくなった時の事、

小さい頃に若かった両親が言った言葉やらぼーっと読んだ雑誌のインタビューやらが混ざって、

なんだか考えなくても良いような事まで考えたり、

そのくせ本当に考えなければいけない事をどこかで忘れているような焦燥感が有ったりする。





一日三錠だったステロイドが、今は二錠、もうすぐで一錠になる。

また少ししたらブルルの出張が続くので、それまでにはちゃんとした奥さんに、

と言うか人並みの大人に、戻りたい。


もう一寸頭がすっきりしたら、日本での楽しい思い出も、沢山書きたい。





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Last updated  June 6, 2010 12:17:12 AM
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