Q 漫画の雑誌が売れなくなった原因は何なのでしょうか。
Q漫画の雑誌が売れなくなった原因は何なのでしょうか。A.以下すべて私見です。いくつかの理由は考えられます。いくつかの原因が複合的に組み合わさり、マンガ雑誌が売れなくなっているのでしょう。1つは、マンガの読み方、買い方の変化。昔なら、マンガ雑誌を買い、もれなく読んだものでしたが、今は特定の作品を単行本で買う。古本ショップで買う。マンガ喫茶店で読む。マンガレンタル店で借りて読む。などなどバリエーションが出てきました。一つは、少子化つまり子供が少なくなったことです。また1つには、漫画だけを楽しむ層が少なくなりました。たとえばゲームとか、携帯電話、音楽とか、演劇とか、いろんなもので、楽しむ子供達が増えました。昔のように漫画だけが、という考える子供達が少なくなっています。人口減ということは、すでにあった市場が、小さくなることです。加えて、漫画だけが、趣味の方々が減っていき、先ほど述べた競合する趣味の方が増えた。ということを意味します。つまり市場というパイが小さくなり、競い合う相手が増えたということです。1つには、出版市場は、これからも小さくなっていきます。マンガを読むのに、印刷物でよいのかという要素もあります。今まで、大きな市場であった「マンガ雑誌」というモバイル印刷物が、すこしつつ、携帯電話などの携帯できる、マンガも読める小型モバイル端末によってマンガ作品をデータとして、その端末で読み込まれていく率が増えていくでしょう。印刷物ではなく、マンガデータとして売られていく事が増えるでしょう。印刷物が万能ではなくなったのです。また1つには、加えて、社会構造は変わりました。世界構造も変わりました。これは、マンガをめぐる世界構造が変わったともいえます。キーワードでいえば、グローバル化と、インターネット化です。つまり、逆に考えれば、日本漫画の市場が、広がったことも意味します。アメリカ、ヨーロッパだけではなく、中国、台湾、韓国というアジア市場も、市場として考えられるようになりました。グローバル化は、コンテンツの多重利用を考えられます。漫画とかアニメは、セリフ部分を日本語から英語もしくはその国の言葉に変えるで成り立ちます。非常に簡単です。ましてその吹き替え作業は、外国に発注することもできます。日本語によるマンガの本を日本市場で売る、という考え方より、世界中に、「マンガ」コンテンツを中心とした有形・無形の商品を売る。と考えれば、大きな市場でビジネスできるチャンスが増えたとかんがえればいいわけです。