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「天堂家物語」1巻感想です。
ネタバレ注意! 天堂家物語(1) [ 斎藤けん ] LaLaDXでも読んでいましたがちゃんと感想書いていなかったので単行本のほうで書いちゃいます。 AneLaLaのほうで連載している「かわいいひと」はほのぼのした雰囲気ですが、こちらはシリアスな雰囲気です。 ただ、基本的には同じ作者さんなので、クスッとするところも結構ありますw しかも今回主人公の名前がないという事態(°д°) 主人公の少女が天堂家に嫁ぐはずのご令嬢の身代わりとなって天堂家にやってくるところから始まります。 そのご令嬢は、天堂家にお金で買われた感じでした。天堂家は先代が病に倒れ血なまぐさい跡目争いが起きているようで、それに巻き込まれて命を狙われてもおかしくなく、そんな恐ろしい思いをするなんて耐えられない、ということでご令嬢、鳳城蘭は川に身を投げたのですが、それを主人公の少女に救われてしまうのです。 主人公の少女はそんなご令嬢を見て、自分が身代わりになると提案。 天堂家の雅人さまはそんな少女になぜ赤の他人を助けるためにそこまでするのかと問いますが、少女は自分が捨て子で、名も知らず山に捨てられていたところを老人に拾われ、そのじっちゃんの“困っている人がいたら身をなげうってでも助けろ”という教えのとおり行動したと言います。 それを聞くと雅人さまは、 「その話が本当だというなら 今ここで死んでみせろ」 そう刃物を渡します。 少女は少し怖がる様子でしたが覚悟を決めると思いっきり自分の喉を貫こうとします…が、雅人さまが間一髪のところで手を出して止めます。 雅人さまは手に傷を負いますが、それを見て少女を逃がしてやります。 そんなわけで山へ帰れた少女でしたが、じっちゃんはもう亡くなっていて位牌をじっちゃんと思って楽しそうに話しかけています。 で、せっかく逃げたけど雅人の傷がちょっと気になってしまって、じっちゃんの秘伝の薬を持って行ってあげよう!とすぐ戻ってしまうのです。 天堂家に戻った少女は薬だけ置いていってわかるかな、と思っていると、後ろから刺客が。 そう、あのご令嬢の鳳城蘭に間違えられたのです。 そこへ気づいた雅人さまが来た頃にはなんと刺客を倒している少女! なんと、強かった…! じっちゃんに体術教わったみたいですが雅人さまから見るとちょっと怪しいですね。 「何なんだお前 馬鹿なのか それともただ死にたいだけか?」 雅人さまのこのSッ気のある話し方結構好きですwwこのあともどんどんドSだしww 少女は、本当はじっちゃんが死んだ時に自分も死のうとしたようで、だけど首を吊ったら天井の梁が折れて死ねず、じっちゃんに命を粗末にしたことを怒られたんだと思ったと語ります。だから、人助けをして死ぬならじっちゃんも許してくれると思い、 「私は 人を助けて死にたいんです…!」 そう言うと雅人さま爆笑wwww笑うとこじゃないっすよww でも雅人さま、死にたがりの少女に、 「お前に最高の死に場所をくれてやる お前は鳳城蘭になるんだ」 前置きはすごい長くなりましたがそんな感じで少女は蘭の身代わりになるのでした。 紛らわしいので書生の立花さんも言うように今後少女は蘭で。 天堂家の事情はまだちょっとよくわかりません。 雅人さまの叔母さんはちょっと変態ぽくて面白いw 蘭は家に帰りたくて天堂家から逃げようとするのですが簀巻きにされたり扱いが結構酷くて笑えます。 雅人さまは結構蘭のことを気に入って居てほしいと思うのですが蘭は帰らせてくれの一点張り。 雅人さまからすればもう死んでいるじっちゃんの元へ帰ってもどうしようもないと思うのですが、蘭にとってはじっちゃんとの暮らしよりいい暮らしなんてないんですね。じっちゃんと一緒に育ててきた畑も何よりも大切なようです。 で、正気を失った番犬が雅人さまを襲ったとき、倒せという雅人さま。 強いくせに犬は苦手という蘭ですが、 「―私がやります そのかわり もし勝ったら家に帰すと約束してください」 それに対し雅人さま。 「やってみろ 蘭!」 番犬と闘う蘭すごいかっこいいです。 地味なくせに強いのってなんか良いです(´∀`) 勝って嬉しそうにする蘭ですが、雅人さまは約束はしていないといいます。 うん、確かに「やってみろ」とは言ったけど約束はしていません。 Sですねw だけど蘭はぼろぼろ泣いてしまって、雅人さまがちょっと引いているのが面白いwそんな反応なのか…w 「は 畑ぇ… じっ じっちゃんと一緒に種を蒔いたんです 大事に大事に育ててたんです…」 「うっ う~~~~~~っ」 そんな風に号泣する蘭を見て雅人さまとりあえず帰してあげますが、 「あの 死んだ爺へ向ける妄執 俺のものになったら面白そうだ さて どうしてくれようかな」 となんとも悪役みたいな顔で言っていますよ。 どうしてくれるのかと思ったら、なんと、蘭の家(つーか小屋)まで来て街に連れ出している間に、蘭の家に火をつけました…www やることエグいっす雅人さま。 嫌な予感がして帰る蘭。 雅人さまは家の中のじっちゃん(の位牌)を取りに行こうとする蘭を止めます。 「よく目に焼き付けろ お前の執着が燃え尽きるのを」 雅人さまの優しさか、じっちゃんは予め避難させられていたようです。 雅人さまは自分が火をつけさせたことを否定しません。 そしてなぜか服を脱ぎだし、 「俺を憎め 蘭」 「死んだ人間を思うより その方が余程いい」 そう言って蘭を押し倒して今まで蘭を庇って出来た傷を見せます。 (そのために脱いでたのか、妙に艶かしかったw) 「俺の躰に傷をつけた責任をとれ」 「命ひとつしか差し出せるものがないならば その命で支払え お前に生きる意味を与えてやる」 「蘭 死ぬ時は 俺を守って死ね」 やっぱり表情が悪役ですw そんな雅人さまたまりませんがww その直後に現れた立花さんが勘違いして気を利かせて戸を閉めたのが笑ってしまいました。シリアスなシーンだったのに…!! そんなわけで早くじっちゃんに会いたい(死にたい)蘭は雅人さまの元で暮らすことになりました。 今はまだ生きることに執着のない蘭がどう変わっていくのか見所です。 そして雅人さまの異常な蘭への執着とドSな態度も見所ですw ★2巻の感想→こちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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