2010/04/19(月)19:48
ベトナム新幹線決定?
ベトナム在住中の元上司から、ベトナムの高速鉄道について、新幹線方式にベトナム政府の閣議で決まったという情報が来ました。
各種新聞をネット調べると、同様の記事が多数ありました。
計画ではハノイからホーチミンまでを予定。
2020年には部分開通、そして全面開通は2035年を目指すとのこと。
部分開通というと、ホーチミンからでは前から言われていた通り、ニャチャンまでというところでしょうか。
まあ、スケジュール的には妥当だと思うのですが、資金は日本のODA頼りのようです。
相当な金額(全面開通で5兆円以上)になりますので、2008年のベトナムのGDP(約900億ドル)と比較して半分以上になります。
日本のGDPでいうと、300兆円近い巨大プロジェクトになります。
日本と違い、今後も高度経済成長が続くと予想される国のプロジェクトですので、今の日本と単純な比較はできませんが、同じく高度成長中の日本の東海道新幹線計画と比較しても、相当なギャンブルプロジェクトではいう気がします。
ベトナムより相当経済的なタイにも存在しない高速鉄道ですし。
とは言え、ベトナムは北から南まで海岸線に都市が繋がる国土ですので、都市間を高速でかつ大人数を輸送することが得意な新幹線は、交通インフラ整備という目的にはうってつけと言えるのは確かですが。
ただ、建設途中でお金が尽きないこと(得意の賄賂での中抜きはやめて欲しい)、きちんと運用管理を行うための教育等が課題になってくるのでしょうか。
レベルはぐっと下がりますが、走っている列車への投石を防ぐ手段も考えて貰いたいです。
まあ、色々と注文を書きましたが、日本人であり、ベトナム人の夫でもある私としては、ベトナムで走る新幹線を見てみたいです。
10年後が楽しみです。