薔薇と絵手紙と老後
開花すると直径10cm以上になる大輪の薔薇、パフビューティです。暖炉の炎のような、オレンジの濃淡の蕾。美しい! と思わずため息が出ます。絵手紙にのせて、病気療養中の友へ送ります。 見てね! あなたはどう思う? と聞かれた。高齢の〇〇さんは、二年前、市内の娘さん夫婦のところに、引っ越された。窓に白い木蓮のステンドグラスをはめ込んだ素敵な離れ。 こちらの家は、そのままなので、ときどき帰って来る。すると、今までのように〇〇さんを慕う人たちが集まってくるので、こちらが楽しい。だんだんに帰って来る日数が増えて、月の半分はこちらに。娘さんも、何かあったとしても、皆さんがいるから・・・と、やっと割り切られました。 ところが、土地を買いたいという人が現れたのです。こんな田舎の土地、しかも奥まった場所なので、めったにないことです。名義はすでに娘さんに変更してあるので、持っている、という負担を減らすためにも、この際処分したい。でも、生き生きと二重生活を楽しんでいる母親に、言い出せないようです。 「あなたは、どう思う?」 う~ん・・・・・。本当は、私の答えはすぐに出ていますが・・・、どうかな、それでいいのかな。