フロッガー
日本を代表するゲームとしてパックマンと双璧にあるのがフロッガーだ。共にアメリカで大ヒットしたゲームである。新しいハードが登場するたびに移植されている。PC版では3D版まであるらしい。あんなゲーム3Dにしてどうする、と思うのだがアメリカ人のこのゲームに対する想い入れがうかがえる。ファミコン版は存在しない。MSXやMSXと同じ画像チップを使用したハードで発売された。が、時代が進みモバイルゲーム機に移植され次世代機になってリメイク版が発売された。リメイク版の中にレトロモードも入っていたと思うが遊んだことはない。アメリカ人が面白がるということはルールがシンプルであると同語だ。プレイヤーはカエルを操り障害物を避け、時間以内に目的地に移動させるだけのゲームだ。まさに単純。まさにシンプル。日本では駄菓子屋に置いてあったぐらいでそんなにヒットした記憶がない。正直なところ僕は数面で飽きる。おそらくパックマンに比べると、敵の存在に物足りなさを感じるからだと思う。パックマンでは4種類のモンスターが全て違うアルゴリズムで追いかけてくる。パックマンがパワーエサを食べることで形成が逆転して追われる者のストレスから解放され、相手を追い詰めることができる。だがフロッガーにはそれがない。ストイックに単調な動きの車を避け、丸太に乗り、へびから逃げてゴールを目指すだけだ。いったいこれのどこを楽しめというのだろう。でもやると解かる。人は単調な動きの中に何やらの法則を嗅ぎ喜びを見出すのだ。まず画面構成に注目したい。画面再下段がスタート位置、画面最上にゴールが幾つもある。ゴールを埋めるたびに次に目指せるゴールが減るのは、極々自然な難易度の上がり方である。画面を大きく縦に分断し、下側は避けながら進むことに徹するエリア、上側は乗って移動することに徹するエリア、中央にはタイミングを狂わせるへびが登場する。ひとつの画面にアクションゲームの要素全てを網羅しているといってもいい。無いのは攻撃要素とボスキャラぐらいである。しかし逆にそれらがあれば、ゲームバランスの全てがだいなしになっていたかもしれない。弱者であるカエルを主人公にしたゲームでは、逃げることしか成す術がないので正解なのだ。このゲームは上から見下ろし視点で表現されているが、横から表示しスクロールをさせるとスーパーマリオブラザーズの原形になる。面白いゲームとは何か、の原則が備わっていたことが証明されると思う。* * * * * * * * * * * * * *あくまで参考までの紹介コナミGBコレクションVol.4の中に収録されてるらしい。PS2版フロッガーだが、きっと似て非なるものだ。フロッガー古代文明のなぞ アレンジ版で全く違うゲームか?