2007/03/07(水)20:36
行路病者
行路病者という言葉をご存知ですか。
路上で倒れている。
身元を証明するものがない。
体から酸っぱい臭いが漂う(これは関係ない)
路上生活をしている方を指します。
準夜で病棟患者さんの看護を行っていると、
救急隊からの電話、行路病者さん倒れていて顔面に縫合が必要な損傷ある。
意識清明、バイタル問題なし、縫合だけお願いします。
当直医へ報告
「事件性はないのか。あるのなら受けるのは・・・」
病棟患者の看護だけで誠意一杯の私にそこまで要求するなよ。
救急隊へその旨問いただすと、とりあえずはないだろう。と。
10分後到着。
悪臭は・・・窓を空け換気扇を
自分で車から降りてすたすたと診察室へ
バイタル測定医師コール
【コールするまで来ない医師の無神経さにはいつもあきれる】
医師が診察室に入るなり フリーズ
フリーズ解除後、問診そして縫合、抗生剤を渡し病院から出ていただく。
支払いは市に請求
ほっと、一息ついた途端目の前に男性
「○○医師に会わせて・・
今晩ここに泊めて・・お願いします。とにかくお願い。
すわっと100回できます。天井に逆立ちできます。」
目が・・・
泊まるところがないのなら交番に行きましょう。
10分程度説得。やがて小走りに出て行く。
なんという準夜だ。
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