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カテゴリ:自分らしい生き方
真夜中、突然の心肺停止、心マッサージ開始アンビューバッグによる人工呼吸。
医師コール、挿管、昇圧剤投与。数分で心拍動再開。(まぐれだ) 人工呼吸器による管理を開始し、一命はとり留めた。 しばらく救急処置をしたことがなかったが、昔の経験で自然と体が動く。 でも心拍再開は、覚えていないぐらいのこと。ほとんどは・・・・。 処置中、この患者さんの履歴が頭をよぎる。 60歳代。数年前に離婚。以後音信不通。今回の入院を報せようがない。子どもさんもいるようだが。 妹さんが唯一の親族。頑固で短気。人と話すことは苦手。孤独を好むタイプ。 いつも読書をしている。読む本は私も好きになりそうな本。テレビよりラジオを好む。 私と同じ。 徐々に病状が悪化し最近は自分で体を動かすことができなくなりつつあった。人に何かを頼むのが苦手であるがそうも言ってられないくらいになっていきていた。私に頼む時もはにかみながら、うわめづかいにいい難そうに。 なんだか自分の将来を見ているようだった。 ふっと自分の将来が頭をよぎる。 どこか知らない土地で倒れて「行路病者」となり入院。入院したことすら報せる術もなくただ病状の悪化に悩み、これで最後かと思いながらももがき苦しむ。子ども相手の言葉使いをされる看護者に腹を立てながらも、それでもその人に頼らなければ生きていけなくなってしまった自分。昔を懐かしみながらもう戻れない私。わが道を行くとは、そういうこと。 自分で自分のことができている今は、それでいいがいずれはそれもできなくなる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 16, 2007 08:26:50 PM
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