2007/06/13(水)21:59
ハリネズミの旅
ハリネズミの旅
二匹のハリネズミが住処を求めて旅をすることになった。
寒い時期なのでお互いに体を寄せ合いながら歩く。
お互いの針がお互いの体を傷つける。
離れると寒さのために身を寄せる。
こうしてお互いの距離を保って旅をした。
今朝の「おはパソ」のテーマは「パーソナルスペース」
お互いの距離。
なかなかおもしろいメール・Faxが届いていた。
以前日記で「うっとうしい患者」と題して最近の患者さんのことを書いた。
前回のMAP定例会でも入院患者・家族の罵声と悪口には驚きが隠せなかった。
学校には多彩な文句を告げに親が来る。
なぜこのようなクレームともいえない「いちゃもん」をつけるのか、理解できなかった。
しかしフッと思いついたことがある。
「チンピラ」
チンピラは肩で風をきって歩く。
弱さを隠すために。弱さを隠すために大きな声を出す。法的にスレスレのことを強要してくる。そうしなければ彼らは生きていけない。法的にはスレスレでも道義的には問題である。しかしこの道義は法ではないので、守る必要はない。これは人としての尊厳だ。そこをついてくる。
最近の患者・家族がなぜ罵声を浴びせ、無理難題を声だかにわめくのか。
彼らは「どうしたらいいのか判らない」のだ。
学校がそうだ。子どもを育てるとはどういうことなのか、そこが判らない。怖いのだ。
だから道義的に問題があっても、大声で叫ぶことしかできない。無理難題をいうしか術をしらない。
お互いの距離を保てない。
自分が常に安全な位置にいなければ、不安でしかたない。
なにが不安なのか?
自分の守るべきものがないからだ。何をまもればいいのか判らない。
子どもを守るのか、自分を守るのか・・自分を守っているのだ。自分しか守ることができない。それがせいい一杯。しかし結局は自分すら守れていないことには気がつかない。
相田みつをさんの言葉がパソコンの横にある
根さえ
しっかりしていれば
枝葉は
どんなに
ゆれたって
いいじゃないか
風にまかせて
おけばいい
みつを