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カテゴリ:30年前の病院事情徒然なるままに
30年前の医療徒然なるままに・・・
病院は入院期間に制限はありませんので(当時は厚生省もおとがめなし)長期入院(年単位)ができました。入院中になにか症状がないと置いてもらえなくなるので(?)患者様は、「腹痛」という一般的な症状を週に一回程度発症させていました。こちらもそれは分かっていたので、「生理食塩水」を使うようになりました。 プラセボ効果をご存知でしょうか?腹痛をいつも訴えてくる患者様に、「いつもの痛み止めです」と言って「生理食塩水」を同じ量だけ注射すると効果がでます。 現代ではこのようなことは行われておりませんが、30年前ではごくごく当たり前のように行われておりました。今のように高齢者が自宅に帰るには高い高いハードルがありました。いわゆる「高齢者施設」などと言えるものは、ごくごく少なくてとても入所は困難でした。 現代の高齢ナースはついつい「あれ使う?」と目で合図しますが、「いや現代では使えません」とはっきりと言っております。 【新品】【本】疑薬 鏑木蓮/著 ここでいう「疑薬」はプラセボの偽薬ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 14, 2019 07:37:18 PM
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