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カテゴリ:宇宙人現る
楽チン赤ちゃんのかえでは、生後8ヶ月を過ぎて気管支炎を起こし、
年末の慌しい中、5日間入院をした。 せっかく離乳食も進んできたところだったのに、咳き込んで食べられなくなり、離乳食は一時ストップ。 その後少しずつ回復したけど、相変わらず母乳大好きで、離乳食は決まったものしか食べなくなってしまった。 9ヶ月。 「バイバイは?」と言うと、手をブラブラと振ってみせる。 「バンサ~イは?」と言うと、両手を挙げる。 「シャンシャンは?」と言うと、両手をパチパチ叩く。 こういう模倣ができるようになった。 出産した病院の助産師さんが「9ヶ月でマネが3つ以上出来ていればOK」と言っていたので、 かえでは問題ないと思っていた。 でも、10ヶ月を過ぎてもそれ以上の進歩がなかった。 進歩がないどころか、唯一やっていた3つの模倣も、だんだんとやらなくなっていった。 長女と比べると、なんとなくヘンな感じがする。 「男の子は遅い」と友達が言ったけど、『遅い』というだけではないような気がしていた。 物を指差すこともしないし、呼んでも振り向かないし、何だか人間らしくないような・・・ 家族で動物園に出掛けた時は、ベビーカーから乗り出して、 グルグル回っている車輪ばかりを見つめていて、肝心な動物は全く見てくれない。 まぁ、動物園の動物に興味を持てる年齢ではなかったけど、 とにかく動物園だけでなく、普段の生活でも、周りに興味を示すことがないような感じだった。 漠然とした不安が、私の中でだんだんと広がっていった。 夫や両親に言うのが怖かった。 たぶん言っても、「気のせいだ」と言われるだろうと思った。 だから、一人でなんとなく心配することにした。 1歳になって、一人で歩くようになった。 運動面に関しては、全く問題はなかった。 どちらかと言うと、運動面の発達は平均以上だった。 一人でどんどん好きなところへ行ってしまう。 運動面が遅れていた長女とは、全く逆のタイプ。 さすが男の子!とたくましく思う反面、やっぱり不安は拭えない。 1歳6ヶ月健診のときは、とにかくじっとしていなくて、身体測定もさせてくれず、 会場内を走り回るかえでを追い掛け回していた。 小児科の先生の診察があり、不安に思っていることを話してみた。 「すぐ何処かに行っちゃうし、呼んでも振り向かないし、 あまりおもちゃとかにも興味がないみたいで、なんとなくヘンなんですけど・・・」 先生は「自閉症を心配してるんですか?」と言い、 「そうです」と私は答えた。 1歳4ヶ月頃から、私の中でこの子は精神的な病気があるのではないか?と疑い始め、 自分でいろいろ調べてみていた。 今のようにインターネットはまだ普及していなかったし、 専門的な人が周りにいるわけでもなかったので、 子育て用の月刊誌などの電話相談や、付録についていた「子供の病気」の本が頼りだった。 かえでの症状は、まさに『自閉症』だった。 でも先生は、 「自閉症と言うのは、お母さんとコンタクトも取れない宇宙人のような感じですよ この子は、もっと目が合うし、1歳半でそう診断すれることはまずありえないですね」と言った。 保健婦さんが「心配なら、発育相談を受けてみましょうか?」と進めてくださり、 一ヵ月後に、保健所で行われるという、心理判定士による発育相談の予約を入れてもらった。 その時、私は3人目を妊娠したばかりだった。 どうなるんだろう・・・という不安を抱えながらも、 3人目の出産に向けての準備もしていく私だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月13日 19時43分16秒
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