通所施設の母友Yさんは、
3B体操(ボールやベルトなどの補助具を使いながら音楽に合わせて行う健康体操)のインストラクターをしていて、
あちこちで、楽しく健康作りのお手伝いをされています。
通所施設でも、毎月一回、体操の時間を設けて、
利用者さんたちの健康作りに活躍されている方なんですが、
今日、そのYさんから保護者会のことで電話をもらい、
ひとしきり話したあと、
「先月の3B体操のこと、職員さんから聞いてる?」と。
特に何も聞いてなかったので、
何かあったんだろうか?と、ドキドキしていると、
「かえでくん、すごかったんだよ!」って。
息子は、施設の小イベントの時は、
支援計画にある『目標』に、
『みんなと一緒に活動に参加できる』ってのが掲げられているくらい、
なかなか一緒の部屋で落ち着いて過ごすことができないらしく、
3B体操の時間は、最近になってやっと一緒の部屋には居れるけど、
体操をやることはできない・・と聞いていました。
なので、こういうイベントの時は、
始まる前から、別室へ行っていることもあるみたいだし、
なんか、迷惑掛けてるのかな・・と、
聞くたびにちょっと落ち込んだりしていたんです。
で、Yさんの話では、
最初にやるウォーミングアップで、
いつもドラえもんの曲をかけて、それに合わせてやっているのだけど、
その日は、「今日はドラえもんじゃなくて、ズートピアにしますね~」と言って
違う曲をかけたらしいんです。
そして、ズートピアの曲が始まるとすぐに、
うちの息子が、急にFさんのところに走り寄っていき・・(@_@;)
職員さんは、びっくりして、
あわてて息子を取り押さえよう(笑)としたらしんですが、
“いつもの曲と違う”ことを、Yさんに伝えたかったみたいでした。
職員さんは、
「今日はドラえもんじゃないんだよ。違うのに替わったんだよ」
と息子をなだめていたそうですが、
同じ自閉症の娘さんを持つYさんには、
うちの息子の言いたいことがすぐにわかったそうで、
「じゃあ、ドラえもんにするでね。
ズートピアは、“ウォーミングアップその2”ってことにするね」
と、その場を収めた・・とのこと。
うちの息子はいつも一緒に体操をやってないけど、
体を動かすという表現方法でなくても、
ちゃんと曲がわかっていて、耳で、目で、気持ちで参加しているんだ・・
というのがわかって、すごくうれしかった・・
と、Yさんは話してくれました。
“できない”ことが、すぐに悪い評価につながってしまうけど、
そうではないということ、
障害レベルに個人差があるのは当たり前だし、
参加の仕方だって、それなりでいいはず。
一緒の部屋にいるだけで、立派な参加になっている。
こういう部分をちゃんと理解してくれる人がいて、
私はそれがすごくうれしかったです。
職員さんは、それがどんなにすごいことか、
たぶんお気づきではない?(^_^;)
気づいていれば、Yさんみたいにすぐに話してくれるはずだものね。
そんでもって、その電話を切った後、
夫にもその話をして、
「すごいよね~ かえではちゃんとわかってるんだよね~」と言ったら、
「そうなの?」
って、おいおい・・(;´Д`)ノ
父親も、息子の何がすごいのか、わかっていなかった・・(o ̄∇ ̄)o!!