ライフがアルビスにTOB
首都圏や関西で食品スーパーを展開するライフコーポレーションが、北陸地区で食品スーパーを展開するアルビスに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。想定買収額は約263億円です。アルビスは昨日開催の取締役会で、ライフによるTOBの賛同と、株主に対する買い付け応募の推奨を決議しました。同様に、ライフもリリースを発表しています。TOBは1株3,780円で、買い付け期間は9月9日から11月10日までです。ライフは696万6,769株を買い付ける予定で、下限は417万1,200株とします。TOBが成立すれば、アルビス筆頭株主の三菱商事が株式16・62%を保有し、残りをライフ側が持つこととなります。その後、2027年1月下旬に株式併合を行い、ライフはアルビスを連結子会社化することになります。これにより、アルビスは東証プライム市場から上場廃止となる予定です。アルビスの社名や店舗、従業員の雇用などは維持される見通しです。出店エリアが重ならない双方の店舗網を生かして顧客層を取り込み、事業基盤の強化や調達力向上につなげることが目的です。アルビスの池田和男社長は、ライフのノウハウを生かすことでシナジーを生み出せると、記者会見で説明しました。「商品ラインアップや品質、価格競争力を推進することが可能になる」とも述べています。ライフの売上高が約8,800億円、アルビスが約1,000億円ですので、規模的にも1兆円規模になります。背景として、両社の筆頭株主が三菱商事である、という点がポイントです。三菱商事が間に入っての3社間での協議を繰り返し、TOBを実施することでまとまった、ということです。食品スーパーに限らず、小売業は厳しい経営環境が続き、再編も相次いでいます。このライフとアルビスは、エリアも重ならないことなども含め、良い組み合わせだと個人的には思います。