marcoの株式投資日記

2007/05/28(月)22:56

銀行の決算に対する市場の評価

前のエントリーで、住宅ローンのことをとりあげましたが、その関係で、銀行の状況はどうなのかについて記述している記事を見つけました。 市場はどうみているのか、という切り口でアナリストの意見が載っています。リテールという切り口がひとつのポイントのようです。 利ざやが下期から改善傾向という話がありました。先週銀行が強かった理由でしょうかね。 === 銀行決算アナリスト評価――三井住友、小差で首位、みずほ、大企業取引強み。2007/05/24, , 日経金融新聞, 1ページ, 有, 1082文字 りそな、個人向けで優位  二〇〇七年三月期の六大銀行グループの連結純利益は二兆八千億円と、過去最高だった前の期に比べて九%減った。銀行アナリスト五人に各グループの実力を、「大企業・投資銀行」「中小企業」「個人向け金融」「株主配分」の四分野について聞いたところ、首位は三井住友フィナンシャルグループだった。(橋本慎一)  アナリストの採点結果(満点は二百点)は三井住友が百二十九点で、みずほフィナンシャルグループを一点差で上回った。中小企業取引に強いとの見方が多く、大企業・投資銀行と個人向け金融も二位だった。  三井住友はPER(株価収益率)が十七倍とみずほ(十四倍)などを上回る。格付投資情報センター(R&I)の細田弘氏は「収益力は邦銀のなかで相対的に高い」とみる。「会社の業績予想が保守的などの要素を考慮に入れると、株価は割安感が強い」(日興シティグループ証券の野崎浩成氏)との指摘もある。  みずほは大企業取引・投資銀行業務で一位だったが、個人向けは四位。この分野を手掛けるみずほ銀行は〇八年三月期に拠点増強で三百億円、商品開発や広告で二百五十億円の投資を実施する方針。「三メガの中で最弱と言われ続けているリテール(小口金融)に改善の兆しがあるかどうか」(UBS証券の田村晋一氏)がカギだ。  三位は三菱UFJフィナンシャル・グループ。「〇八年度下期のシステム統合後の経費削減、リテールを中心とした統合効果の発揮」(野村証券の守山啓輔氏)に関心が集まる。  りそなホールディングスは中小企業と個人向けで首位になった。大企業・投資銀行は最下位だったものの、「リテールに経営資源を集中した効果が出ている」(R&Iの細田弘氏)。三井トラスト・ホールディングスとともに公的資金の返済をどう進めて投資家を納得させられるかが今後の浮上のカギを握る。株主配分で首位は住友信託銀行。〇八年度には配当性向を上場企業の平均である二五%を上回る三割に引き上げる方針だ。  大手銀行の株価は昨夏以降、グループ内のノンバンクの業績悪化も響き、全般にさえなかった。しかし〇七年三月期決算では下期に利ざやが改善していたことが判明し、「全くなかった期待を呼び起こした」(JPモルガン証券の笹島勝人氏)との評価もある。銀行株のPERは十五倍前後と市場平均(二十五倍前後)を下回るものの、決算発表を機に底入れの兆しも漂っている。=PERは2面「ミニ辞典」参照  アナリストは笹島勝人(JPモルガン証券)、田村晋一(UBS証券)、野崎浩成(日興シティグループ証券)、細田弘(R&I)、守山啓輔(野村証券)の五氏。

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