ネパール料理&BARマンダラ赤坂店
先週金曜日のアフターワークに、同じ職場に在籍するネパール国籍の社員さんとの懇親目的で小さな宴をセッティングするように、当日の午前中にT部長から頼まれました・・・つまり、幹事をして欲しいってことです。そのネパール人さん(以下、Sさんと表記)は、現在あるプロジェクトのアドミ業務を担当しており、インド・トリヴァンドラムというところにほぼ常駐していますが、在留許可の延長手続きのために一時帰国しています。日本国内で他の社員ともあまり話す機会が少ないということで今回の「飲み会」が企画されました。ネパール人でも基本的にベジで、四足のお肉や生魚はあまり食べたくないとのリクエストがあったため、「日本海庄屋」さんなどに代表される溜池山王駅周辺にある普通の居酒屋さんでは開催が難しいことが分かりました。「ネパール料理店」なら大丈夫でしょっていう安易な理由から、赤坂サカスからも程近い場所にある「ネパール料理&BAR マンダラ(赤坂店)」を予約することにしました。こういう選択をしても、すぐにお店が見つかるのが「赤坂」というか、東京でもインターナショナル度が高い【東京・港区】って感じがします。入口を降りていくと、ネパール料理店とは思えないような地下の空間が広がっていました。↑天井が高くてアーチ型のバーカウンターがズドンと横たわっていました。コレだけ見ると、まさしく小洒落たBARという趣ですが、ここはあくまでもネパール料理店なんです、w。この日、出席者としてリストアップされたのは、Sさんを含めて6人でした。日本人5人はいずれも直属の上司や責任者、それにプロジェクト関係者で構成されていましたけど、なぜか事務方である私も呼ばれました(ていうか、インスタント幹事でしたけど)。夕方になって、言いだしっぺだったT部長が私用の緊急事態が発生してドタキャン、結局たった5人の会になってしまいました。お店に行ってアラカルトで注文するのが面倒だったため、お料理は定額のコース料理をお願いしました。コチラの画像は「タンドリーコース」(一人あたり税込3,570円)のスターター皿を撮ったものです。これで1人前のボリュームです。一品一品説明していきます。真ん中に2つある小龍包みたいな白いものは「モモ」というネパールの蒸し餃子です。これはどうみてもチベット料理の流れをくんでいるもので、厳密にはネパール料理ではないと思います。でも、日本国内にあるほとんどのネパール料理店には「モモ」がありますから、ネパール料理を代表するものだと言っていいと思います。本来はマトンやヤク(高地に生息する長い毛で覆われたウシ科の動物)などの肉を使ってつくるものですけど、このお店では食べやすいようにチキンを使っているとのことで、とてもあっさりした味に仕上がっていました。ターメリックベースのつけダレもマイルドな味付けになっていました。続いてそのすぐ右にあるのがマトンを使った「シシカバブ」です。これはインド料理の「シークカバブ」に由来するものですので、これもネパール料理とは言えませんけど、まぁ南アジア料理というカテゴライズで括れば問題ないと思います。シシカバブの手前は「タンドリーチキン」です。ここでいつも正しい発音は「タンドリーチキン」なのか「タンドーリチキン」なのかという議論になりますけど、私はタンドール釜の中で調理するものだから「タンドーリ」を使いたいのですが、どうやら正解がどちらというものではないようです。私の好みからすると、もう少しスパイシーだと良かったのですが、こちらのタンドリーチキンは万人受けを狙っている味付けでした。左に行って、ジャガイモと玉葱のカレー炒めのようなものは「アル・アチャール」というものです。「アル」はジャガイモの意味、「アチャール」は本来野菜を醗酵させた漬物(ピクルス)のような意味らしいですけど、広義で「サラダ」みたいなものにも使っているようです。ポテト好きな私ならば、酸っぱ辛く味付けされたこの一品があれば、無限にビールが飲めるような気がします。最後になりますが、お皿の一番奥にあるのは「ベジタブルパコラ」です。パコラは元々インド料理で衣をつけて揚げる「天ぷら」のようなものとお考え下さい。でも通常はチャナ豆などの粉を水で溶いたものが衣になりますので、普通のかき揚げのような色よりも、「唐揚」みたいな色になります。私も仕事でインド出張の際は、マサラ系のお料理に飽きるとこれをよく注文して食べていました。 続いて2種類のカレーが出てきました。上の2つの画像で左が「ベジタブルカレー」、右が「チキンカレー」です。カレーそのものは、それほどスパイシーってことはなく、こちらも日本人向けというか、とても食べやすかったです。下画像の「ナン」と一緒にいただきました。ナンかライスが選べるようでしたので、ライスという選択でも良かったかなと思いました。以上のコース料理と最後にデザート(画像なし)が出てオシマイでした。飲み放題コースにすることも出来ましたが、人数が少人数だったことと、私以外の方は「ヨッパー」という感じではないので、各自のオンデマンドでドリンクを注文するようにしました。それでもピッチャー1杯、一番安い赤ワイン1本とか、他諸々を注文したためか、お会計は割り勘で1人5000円ほどになってしまいました。こちらのお店のホームページには「自然にこだわった体にやさしい手作り料理のお店」と謳っていて、マンダラの料理には生クリーム、牛乳、バター、ギーや化学調味料は一切使用せず、油をできるだけ控えてお作りしていますのでとてもヘルシーでさっぱりとしています。と紹介してありました。そう言われると、食べた量はそれなりにあったものの、食べた後から翌朝まで「胃が重たい」と感じることはありませんでした。本格的なネパール料理を楽しみたいのであれば、ちょっと不満が残ってしまうかも知れません。今回出席した5名は全員ノンスモーカーで、周りのお客さんも誰一人タバコを吸っている人がいなかったのは大変ラッキーでしたが、このお店には「分煙・禁煙」という考え方がありませんでしたので、これから利用する方は注意が必要です。