フランス珍道中16(Petit Verdot)
3連休のお天気は良かったのですが、今日から下り坂みたいです。明日、東チモール出張に出ますけど、自宅出発時に雨が降っていたら気が滅入りますねぇ。とうとうフランス珍道中もシリーズ16回目を迎えました。今日の分と次回の分で終わると思います。これでも紹介している画像は撮影した枚数のごく一部に過ぎません。ボツ画像は機会があれば、追々紹介できればと思っています。パリ滞在で最後の夜、つまりこのフランスで過ごす最後の夜のディナーは折角だから、フレンチっぽいものを食べようと計画しました。最初の候補として、サンジェルマン・デ・プレのはずれにある、「ラトリエ・ド・ジョエルロブション」に行ってみました。こちらは基本的にカウンター席の『お手軽な』フレンチビストロってことでしたので、期待して行ってみましたが、入口に貼ってあったお品書きのメヌ(定食)やアラカルトが予算の範囲を超えていたため、あえなく退散しました。(笑)ということで用意していた代替案の「Le Petit Verdot」に行ってみることにしました。 こちらのお店はパリ6区にありますが、もうほとんど14区との境目でモンパルナス駅からも徒歩圏内でアクセスできます。「プティヴェルド」とはブドウ品種の1つですが、補助品種として使われているもので決して目立つ存在ではありません。右画像はお店の前に置いてあった鉢植えですが、恐らく「プティヴェルド」の苗木だと思います。私たちはこの夜最初のゲストでしたので、上画像のようなお店の感じを撮影することができました。この後、お客さんがどっと押し寄せて、瞬く間に満席になってしまいました。こちらは1階ですが、2階にも席がありました。こちらのビストロのオーナーソムリエは石塚さんという日本人の方です。私は詳しいことは知りませんでしたが、ボルドーの「コルディヤンバージュ」というお店でソムリエをされていた後、レストラン「ひらまつ」パリ店にシェフソムリエとして抜擢された経歴をお持ちだとか。その後、自分のお店であるこの「プチヴェルド」をパリ6区にオープンされたようです。はじめに画像のシャンパーニュをグラスでいただきました。程よく冷えていて、なかなか美味しかったです。以下、お店の照明が暗くて画像が見えにくくなっていますがご了承下さい。石塚さんから「日本語」でお料理の説明をしてもらい、選んだお料理の最初はこちらの「Mesclun salade, Tomate, Haricots verts, Cerneaux Noix, Avocats, Foie gras, Saumon Fume Toast」という『メスクランサラダ』です。こちらは相方とシェアして、上述のシャンパーニュでいただきました。相方はまたもや「エスカルゴ」を注文していましたけど、私が選んだのは上画像の「Tartelette fine de cepes aux oignons」という『セップ茸のタルト』でした。セップ茸がとってもいい香りで、一見おやつのようですが、オードブルとしては十分な食べ応えで深い味わいを感じることができました。このあたりでボトルの上画像のワインを注文しました。2003年アルザス産の白ワインです。ブドウ品種が「PINOT AUXERROIS」というものらしいのですが、このブドウ品種は初めていただくものでした。メインディッシュは「Coquille Saint Jacques a la Crema de Chanterelle et Trompette de la Mont」を選びました。『ホタテ貝のアンズ茸クリームソース』みたいな感じでしょうか。奇しくも、オードブルの「セップ茸のタルト」とは「キノコ」でカブってしまいましたが、それでも普段食べ慣れない珍しい食材でしたので良かったです。ホタテ貝のエキスがクリームソースに溶け込んでいて見事なハーモニーでした。「ホタテ」の美味しさを再認識することができましたが、日本で食べるものはこんなに美味しいかどうかはちょっとギモンが残ります。このあと、相方はデセールも注文していましたが、私は一口もらうのが精一杯でした。お腹いっぱいになり、お店をあとにしました。翌日、チェックアウトしていよいよ帰国の途につきました。この続きは次回(フランス珍道中の最終回?)へ。