2007/08/06(月)17:33
モカ
暑い。
しかし、
気温が30℃を越えても私のコーヒーは
ホットなんだよ。
さて、
いつも行くコーヒー屋さんの豆を「全部味わってやろうじゃないの」と果敢に挑んでいる私が現在飲んでいるのは、
モカ。
豆の色は薄くて、サラッとした感じですね。
モカは酸味があるので敬遠していたのだけど、
しっかりと味わったことがないのでこのたび挑戦してみたところ、
ああっ、
今までモカに対してなんて失礼な態度を取っていたんでしょう。
それと同時に、
この酸味もわかるようなったとは、
私もずいぶんオトナになったもんじゃのう。
酸味がこんなにもコーヒーを引き立てているなんて、
知らなかったよ。
あと、
「モカ」がイエメンの港の名前だなんてことも、
知らなかったよ。
今までマンデリンばかり飲み続けていた私が、いろいろな豆に挑戦しようと決めてから(7月11日の記事を参照下さい)
・ブラジル
・コロンビア
・その店のオリジナルブレンド
・モカ
と飲んできたのですが、
これだけ顕著に味の違いがわかるコーヒーというのは、
なんて楽しいんだ。
そのことをコーヒー屋さんのおじさんに言ったんだよ。
そしたら
「そうでしょう、面白いでしょう~」
ってさ。
おじさん、ごめんよ。
何年も通っていながらマンデリンしか買わないで。
「うちはどれもうまいんだよ~」とか
「オレの渾身のブレンドも飲んでくれよ~」
なんて、いつも頑固なまでにマンデリンしか買わないオンナに心の中で叫んでいたに違いない。確かに、おじさんのブレンドは骨があって私好みだったよ。ブルーマウンテンに行き着くまで全ての豆を試すから今までのことは許してくれよ。
そこは豆も売っているけれど、
小さな喫茶コーナーもあって飲めるようにもなっているのです。
先日モカを購入しに行ったところ、
その喫茶コーナーにはお客さんがたくさんいて、
おじさんは飲み物を作って運ぶのに右往左往しておりました。
別に私は急がないのでいくら待っててもよかったのだけど、
おじさんが「ここ座って」と差したところには小さなグラスに入ったアイスコーヒーとガムシロップが置かれていました。
「飲んでて」
というのでありがたくご馳走になったのですが、
ここで私のアイスコーヒーに対する概念が引っくり返ってしまいました。
うまい。
私はね、アイスコーヒーというと、
冷やしているからコーヒーの味なんてほとんどわからない「焦げた水」(アイスコーヒーに対して失礼ですね)だと思っており、ホットの時には入れない甘みもミルクも入れて飲んでおりました。アイスコーヒーを飲むのはいつも外出先で、しかもよっぽど喉が渇いたときなので嗜好品というよりはドリンク感覚ですね。
しかし、
そこでごちそうになったアイスコーヒーには、
冷えているのにちゃんと味があるではありませんか。
びっくりしちゃった。
その風味を確かめる如く味わっていたら、
あっという間にグラスを空にしてしまったよ。
あんなに美味なアイスコーヒーは私の人生において初めてだよ。
アイスコーヒーに開眼した暑い夏の出来事でした。
ちなみに、
コーヒーの入ったこのデミタスは、
私がその色に惚れ抜いてしまったものなんだよ。
パッと見は紺色(ネイビー)なのだけれど、
微妙なグラデーションがたまりません。
何となく和食器のようにも見えるそれは、
イギリスのDenby社のもの。
初めて目にしたときは胸を射抜かれたようだったんだよ。(お前がそういう経験をしたのは初めてではないだろう)
しかし、
ちょっと触れると非常に指紋が目立ってしまうものなので、
運ぶ際には手をせっけんできれいに洗ってかからでないとダメなのです。
いいんだよ、それでも好きなんだよ。
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