テーマ:聖地・神社仏閣・パワースポット
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御霊神社といえば、どこの御霊神社を思い出す方が多いでしょうか。
奈良の元興寺の近くにも御霊神社はあります。 京都の吉田神社の近くにも上御霊神社 と下御霊神社 があります。 奈良の御霊神社の御祭神は井上内親王と他戸親王が多いですね。 その井上内親王と他戸親王の御陵はどこかと調べてみると、奈良の五條市にありました。 そして、五條市にはたくさんの御霊神社があったのです。 と、その前にさて一体、井上内親王とか他戸親王とかっていったい誰? なんて思う方も多いかもしれませんね。 大体、神社に霊の字がつくなんて、なんとも気味悪いしちょっととっつきにくいななんて思って避けてしまう方もいるのではないでしょうか。 確かに、霊なんてほら怨霊とかそっち系の感じがしますよね。 ふふふ、そうなんですピンポーンです。 井上内親王はあの大仏を作った聖武天皇の娘です。 そして、平安京を作った桓武天皇のお父さんの奥さんです。 凄い血筋ですよね。 ところが、あまり幸せな一生ではなかったみたいです。 斎王に選ばれ11歳で神宮に出仕、やっと任を解かれ白壁王と結婚し他戸親王御誕生、立太子と短い幸せは束の間でした。 白壁王が光仁天皇に即位してからは当時政権を握る藤原百川が擁立した山辺親王と対立関係になり、でっち上げの罪で皇后皇太子を廃され、大和に流罪幽閉そして、母子ともに暗殺され逝去と伝えられています。 そりゃ、そんなにひどいことをされれば怨霊にだってなりたくなるかもしれませんよね。 井上内親王と他戸親王は実は凄い怨霊だった言われているのです。 でもね、神社ってそもそもそういうのとっても多いのですよ。 ほら、皆さんご存知の北の天満宮だってもともと凄い怨霊だった菅原道真さんが御祭神でしょ。 でも、みんなお正月には初詣、入試前なんかだと合格祈願をお祈りするではないですか。 実は怨霊になるには条件があって、無罪なのにでっち上げの罪で殺されたってことが重要なんです。 菅原道真さんも、井上内親王と他戸親王も無罪なのに陥れられて殺されてしまったという意味ではよく似てますよね。 まあ、殺した方はそのあともずーっと、心の中では悪いことをしたと思っていたのでしょうね。 だから、天変地異だの親族が急死だのそんなことがあれば「ああ、絶対怨霊のせいだ。」 そう思ったのかもしれません。 (殺した本人の良心の呵責に苦しめられたのが怨霊の正体だと思うのですが…。) それで、怨霊を鎮めるために殺した人を祀って神様になってもらおうと思ったのでしょうね。 結構都合のよい考え方ですよね。 自分が無実の人間をありもしないでっち上げで死罪にしといて、恐いから神社に閉じ込めて神様とあがめたてて、今度は反対に守ってもらおうだなんて。 相当虫の良い話しですよね。 でも、当時の人は本当に怨霊が恐くて、そうする以外思いつかなかったのでしょうね。 ということで、今回は先輩と井上内親王他戸親王をしのぶ旅をすることにしたのです。 まず最初に行ったのが、JR大和二見から線路沿いに南西に歩いて犬飼で南東に、そうですね駅から10分くらいのところにある御霊神社です。 赤い鳥居が綺麗で、ちょっと雰囲気のある神社です。 ついに来ましたよ、ちゃんと参拝しますからね。 そして、もう一つの御霊神社へも行ってみました。 ここも、ちゃんと井上内親王さんと他戸親王さんが祀られています。 他戸親王の異母兄弟で、桓武天皇の弟さんの早良親王さんも一緒に祀られています。 早良親王さんもやはり、無罪の罪に陥れられて憤死された方です。 この辺りには、御霊神社はたくさんあります。 全部は行けないので、次は井上内親王陵と他戸親王陵を目指しました。 ネットで調べてもなかなか良い地図が出てきません。 場所を特定するには結構大変でした。 何度も同じ道を行ったり来たりして…。 疲れきって、お腹がすいたので近くの柿の葉寿司のお店「たなか」で休憩しました。 そして、そこのお店の人に井上内親王陵と他戸親王陵の場所を聞いたのですが、知らないとのこと。 親切にも町内会の地図を出してきて下さり、一緒に調べてくださいました。 色々見て行くと、分かりにくいはずです。 井上内親王陵はネットでは黒駒町にあるはずなのですが、黒駒町があちこち飛び地のようにいっぱいあるのです。 本当に、悩みましたが町内会の地図と私のi Phonのナビを組み合わせてなんとか方向が分かりました。 「柿の葉寿司のたなか」から、歩いて15分くらいのところにありました。 井上内親王陵です。 つきました。 それからまた、ちょっと苦労して着きました。 他戸親王陵。 おさべさ~ん、来ましたよ。 あなた方のことは、今の人もちゃんと覚えてますよ。 他戸親王陵で振り返ると五條の町が一望できます。 なんと景色のよいところでしょう。 こんなところでお眠りになっておられるのですね。 さて、今の私達はどのように見えているのでしょうか。 この日は、以前から来たかった五條を満喫できました。 先輩とこの後、五條まで行って新町通りを楽しんだのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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