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テーマ:たわごと(26888)
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最近、非英系の友人・知り合い諸々と話す機会が多いが、なんだか最後は決まってイギリスの悪口になる。
旧東欧系のフラメンコ仲間は「イギリス人って映画や政治に興味を持つ訳でもなく、日々他人のゴシップに明け暮れている。本当にレベルの低い人達ねっ」と散々に言い散らかす。続けて、「ま、でも国民が政治に関心がなくて大人しいってのは、暴動が起きる心配もなくて国にとっては都合が言い訳よ」とちょっぴり社会主義テイストの入ったコメントで締めくくる。 最近帰国を決めた知り合いは、「この国にいると自分がだらしなくなるから」と言い捨てた。 ま、周りにどんなイギリス人がいるかによって国に対するイメージは変わったりするものであるが、特にイギリスを愛している訳でもなく気が狂うほど嫌いでない私としては、「ふーん、そうかねえ」と聞いている。 確かにイギリス人って覇気がないっちゅうか、とりあえず大人しい。私は最近スーパーで大人しく品物を選んでいるイギリス人たちを見て変な愛情が沸いたりしているが、人によっては「食べる事と飲む事と寝る事しか考えてなくて退屈」に見えてしまうのかも。 基本的にガッツが全面に出ないタイプの人が多いので、何かにつけ達成感も責任感もないけど、ま、やらないといけない事はある程度いつかは終わらせてるし、お行儀もそんなに悪くない。 やっぱり要は、どういう人と交流を持つかによるのかなあなんて思う。 そんな事を考えつつ、そう言えばこの間私がイメージする正統派白人系イギリス人を見た。 ロンドンの交差点で信号待ちをしていると、対岸に背が高くて顔が尖っていて、しかもメガネ。大きな黒のロングコートにスーツ、肩にはパソコン。ご多分に漏れず、金曜日の夕方だったこの時、携帯電話で彼女か奥さんか友達か、週末の予定について電話をしている。 「はあ、典型的ねえ」なんて思いながら見ていると信号が青に変わった。 金曜日の夕方で混んでいる道路では、横断歩道の上に平気で車が停車する。歩行者の信号が青でも自分の前の信号が青に変わると、前後の歩行者に注意せずやおら発進したりして危険だ。 で、この時もその「典型」君が道を渡りだした途端に横断歩道の真上に停車していた車が走り出した。 ちょっと気が立っていたらしいこの「典型」君、「Excuse me! It’s green!」(「ちょっとこらっ、信号は青だろ!?」の意味)と声を荒げて抗議した。 短いSwear Word(Fなんかで始まる人前で言うと顰蹙を買う悪い言葉)ひと言で片付けず、きちんとした理由を述べるあたり、やはり見込みどおりの正統派、とちょっと嬉しくなった金曜日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月06日 23時38分54秒
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