行こか戻ろかイギリス生活

昨日の土曜日、会社の元同僚と4－5年ぶりに会ってランチをした。
場所は相変わらずMarylebone high street界隈。

お天気も程良く、とあるカフェの外テーブルに無事落ち着いた。

私が注文したのはSmoked Salmon Platter。


（写真はあくまでイメージです、あしからず）

実は私、こういう冷たい料理が意外に好きで、これにあわせていただくフランスパンと白ワインは最高－ッ。

夏です。

元同僚と思い出話をしながら、お料理もおいしくいただいて久々の幸せ気分。。と、手元で急に

ガッシャー－ンッ！！

見ると、私のスモークサーモンの上に、小汚い雑巾が着地していた。

一体何が起こったのか一瞬判らず、アホのようにあんぐり口を開けて固まっていたら、店員の若い兄ちゃんが私の真後ろから駆け寄ってきて、目にも止まらぬ早業で雑巾を皿から拾い上げると、
「大丈夫？」

コラー－ッ！

大丈夫じゃないッ。

私が文句を言い出す前に口を封じてしまう作戦か、「すみません（一応謝ってきた）。大丈夫ですか？もうちょっとサラダをお持ちしましょうか？」
悪いけどね、被害にあったのはサラダじゃなく、サーモン。サーモンもって来んかいッ。

と、心の中で思ったのを見透かされて
「あ、サーモンもうちょっとお持ちしましょうか？ね？OK?」

私は、この最後の「OK?」でスイッチが入った。

「悪いけど、私は結構頭にきてるんだけど」
「。。。」
「いったい、何してたの？雑巾でジャグリングでもしてたわけ？」

「そうだ」と言ったら殺そうと思っていた。が、結局、私の真後ろにあるドアを掃除してて、手首がゴキッっとなって雑巾が飛んだんだそう。

そうか。一生懸命働いていて失敗した訳ね。
雑巾で遊びながらチャラチャラ接客しているうちに雑巾飛ばしたんだったら、何度も言うけど、殺そうと思ったけど、それなら仕方あるまい。

失敗を憎んで人を憎まず。

命拾いをしたな、この若造めが。

急にクールダウンして、「あ、だったらいいわ」と元の体制に戻る私にちょっと驚いていたこの兄ちゃん。前に座っていた元同僚は、さすがに昔一緒に働いていただけあって、私のこの一連の心の動きを完全に読みきっていた様子。
「ドアの掃除をしていて、手が滑ったみたいですよー、うふふ」と、愛想笑い。

しかしサーモンのおかわり、貰えば良かった。。