生駒から富雄川を北に登っていたったところに、長弓寺というお寺があります。
長弓寺は、聖武天皇の勅願により行基が白檀の十一面観音を作り、牛頭天王、八王子の宮を立てて天皇の弓で本尊頂上の仏面を彫刻して創建したと伝えられています。
真弓山長弓寺という山号、寺号には悲しい物語があります。
富雄の豪族であった真弓長弓(たけゆみ)が子の長麻呂を連れて聖武天皇の鳥狩り従い、親子でこれを追っていましたが、はからずも親子相うちになり、長麻呂の矢に当たり命を落としたのだそうです。
聖武天皇がその悲運な最後を嘆き、行基菩薩に命じてその冥福を祈るためこのお寺を建立したという伝説が残っています。
寺の近くには長弓の墓と伝えられる真弓塚があります。
↓が真弓塚かどうかは分からないのでうが、近くにそれらしきものがなくて…。
どなたか教えて頂かないでしょうか。
長弓寺の境内東側にある伊弉諾(いざなぎ)神社は、明治の神仏分離以前は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれ、寺伝では聖武天皇が長弓寺の鎮守として建てさせたものなのだそうです。
生駒から結構北にあるのですが、こんなに大きいお寺があるとは知りませんでした。
最近奈良に、興味を持ち始めたのですが、奈良は本当に深いと思いました。
本当はさらに北にある高山八幡宮にも行きたかったのですが、この日はさすがに時間切れ、夫はそろそろ疲れているようでした。
生駒から龍田川沿いに家に向かいましたが途中、往馬神社や行基の墓など行きたいところはいっぱいありましたが、横眼で見て我慢して通り過ぎました。
また、機会を作ってこの辺りは来てみたいものです。
良いところですよ。