カテゴリ:棚から牡丹餅でフランス語翻訳者
1995年 (7年目)
サラリーマン9年目、フランス7年目。変化を求めて始動した年です。 自分で、自分のお金で、自分の責任で、商売をやりたくなったのです。 手頃(?)な商売といえば、レストランです。かといって、イタリアンやフレンチに詳しいわけでもありません。「和食の定食屋」に落ち着きました。 さて、開業にむけて準備です。店舗や機材など「ハード」に関する準備はさておき、事業形態(個人事業・有限会社・株式会社)や消費税納付方法、関連法令、諸手続などに関する勉強が先決です。見込まれる経費を細かく計算した上で、損益分岐点を計算しなくてはなりません。赤字を補填する財力はありませんので(笑)。 余談ですが、フランスは社会保障費が高い国ですので、ここを少なくするのが重要です。小さな商売の場合、死活問題になるのです(色んなことを考慮の末、私は「個人有限会社の代表」となることに決めました)。 そういうわけで、起業家向けのノウハウ本や関連法令をいろいろと買って読みましたが、とっつきにくい文体だこと! でも、文句は言えません。日本でも、民法や商法・会社法は、同じような文体で書いてありますから。 夏ごろに手頃な物件が見つかりました。売値と家賃は許容範囲内です。もう、やるしかありません。 一応、有限会社ですから、設立総会の議事録や定款、その他の登記に必要な書類を作成するわけです。それ以外にも、必要な届出は幾つもあります。サラリーマンの「中間管理職」として、それなりの仕事は経験済みだったのですが、これは「実戦」です。ドキドキワクワクです! そして12月1日、めでたく開店しました。オルレアン市で最初の日本食レストランの誕生です(パリ以外では、「日本食って中華と同じじゃないの?」って思われていた時代でした)。但し、そこはゴールではなく、スタートでした。 つづく フランス語翻訳を生業にしています
最終更新日
2007年03月31日 09時14分37秒
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