調書 1
裏切り 切望 諦め教えてやろうかひざまずく 屈辱征服される 喜び私は完全に水商売という仕事を嘗めていた。洋服が好きだから新しい世界が見たいからそんな理由で「ホステス」の仕事を選んだ。駅が近いからと理由で選んだ場所は梅田の東通り。風俗もたくさんある場所である。単なるアルバイトの延長感覚だった。私の働きたかったお店はガラス張りの床の下に薔薇がしきつめてある、というお店。その地域ではトップクラスの女の子が揃う店だと後に知る。「人数が余ってるから系列店を紹介するね。」グレーのコンタクトの若い男の子が迎えに来てくれた。笑顔の可愛い、子だった。不安まるだしの私の顔を見てこの世界は人間の一番嫌な部分が見える世界やけど楽しいこともあるからがんばってな。あの時のあの男の子の笑顔がなかったら私はすぐにその仕事を辞めていただろう。紹介されたのは系列店でも素人を売りにしてる店。いわゆる「キャバクラ」だった。履歴書を書くときに「風俗」という言葉が目にはいり・・・・親が見たら泣くだろうな。なんて頭によぎった。ショートヘア,キレイ系のワンピース。爪もきりっぱなし。どう見てもその辺の街を歩いてるおねーちゃんだ。その日、「体験入店」をすることになった。