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カテゴリ:家事・家族
残念なことに、森村桂さんが亡くなったそうだ。
「天国にいちばん近い島」や結婚の話とかいろいろ読んだけど、とにかくケーキの本が好きだった。 「わすれんぼのバナナケーキ」だとか…たぶん私がケーキを作るようになったきっかけだった。 その本の中に、クリスマスケーキのエピソードがあった。 桂さんのお父さんが亡くなって、ケーキが買えなかったかなんかで、近所の方が家族のクリスマスケーキを半分切ってもってきてくれた。それはそれでありがたかったんだけど、桂さんは、家族と一緒に丸いままのケーキを切りたいと切実に思った。で、その後お店でケーキを売るときも、できるかぎりケーキには自分でナイフを入れている…というような話だったと思う。 それがすごく印象に残っていて、私がケーキを焼いた時には、いちばんに私が切ろうと思うし、丸いままのケーキを家族で食べられる幸せをいつも思う。 丸いままのケーキって、自分ひとりで食べるためにはたぶん買わないし…私はひとりで食べるためにはたぶん作らない。作るときには必ず、一緒に食べようと思う人がいたり、食べてもらいたいと思う人がいたりする。 そういう意味では、ケーキを焼くってすごく幸せなことだ。 森村桂さん、鬱病で自殺だったらしいけど、でも、ずっとケーキを焼いて、幸せだったよね…と思いたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.04 07:29:57
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