虫日記2008虫日記2008今年もアゲハチョウが活動を始めたので、虫日記も開業しようと思います。 いきなり10段階の7ぐらいキモイ虫で始めます。すいません・・・出会ってしまったもので(^_^;) 4月21日 スイセンの葉がだいぶ枯れてきたので、そろそろ球根を掘り出す時期かなと思って枯れた葉を抜いていたら、こんなヤツがいた。 右が頭(この写真では頭を隠している)。 あんた誰?!ていうか、何食べてるの?(それが重要) 長さ4cmちょっとか。実に可愛くないイモムシである。背中は緑がかった茶色。中間色といえば聞こえはいい(?)が、はっきりしない色は嫌いなのだ(笑)。 いつもの幼虫図鑑のお世話になった。 一番似ているのは「キバラモクメキリガ」か。茶色になるのは終齢のときらしい。緑色だともうちょっと可愛い。 あの不気味なエビガラスズメの大群の存在も許した私としては、こんなヤツの1匹や2匹どうってこともないのだが、せっかく新芽が出たミカンの葉(さっそくアゲハが産卵していった)とか、まだこれから咲きそうなチューリップの葉とかを食べられてしまうと困る。だから食草が知りたかったのだ。 可愛くないイモムシにありがちなことに(偏見w)、こいつがキバラモクメキリガだとすれば食草はかなり多様である。その中にエンドウとエニシダも含まれている。庭にカラスノエンドウがはびこっているから、それを食べていたのか?蛹化直前になって、食草を離れてうちのベランダに上ってきたのかもしれない。 幼虫図鑑によると、「ヨトウガ亜科」だそうだ。ヨトウ君の仲間かよ!(いろいろ食い荒らすからヨトウムシは嫌いだ。) それにしても、イモムシ・ケムシと呼ばれる虫たちの多くは、人間に嫌われるためにその姿になったのかと思うほど可愛くないものが多い。その中で、アゲハ類の幼虫たちは驚異的に可愛い。天の采配だろうか(何のためにw)。それでもイモムシだから嫌いな人は嫌いだろうけど、ヨトウ君は見るのもイヤという人でも、アゲハのアオムシの大ファンになってしまうこともあるのだ(某D氏のように)。 6月12日 捜し求めていた虫に出会えた。ムシクソハムシである。 今まで実物を見たのは1回きり、何年も前に実家の庭であった。 当時、キアゲハの幼虫を愛でていた私は、庭の木の葉の上にアオムシの糞みたいな物体を見つけて、毛虫の糞かと思った。ところが、そいつがわさわさと脚を出して歩き出したのだ! ムシクソハムシを知らなかった私が、どうやってそいつの名前を調べたのかは覚えていない。当時実家にはパソコンがなかったから、ネットでないことは確かだ。百科事典はあったが、昆虫図鑑があったかどうか・・・。それでもなぜか、それがムシクソハムシと名づけられた甲虫であることをすぐに突き止めたのだった。 去年もムシクソハムシを見たいなあと思っていたが、出会えなかった。 今日、面白い虫でもいないかと思って公園のツツジを見ていたら、5mm足らずの虫の糞みたいなものを見つけた。ムシクソハムシならいいのになあ。ほんとに虫のうんこだろうなあと思ったのだが、手にのせたらうんこが脚を出した!! そこで、ツツジの葉を1枚取って、見やすい場所で数分間観察した。 皆さんのパソコンで見ても、たぶん実物より大きいと思う。4mmぐらいだった。 このぐらい拡大すると、甲虫を背中側から見たものだとわかるだろう。胸部と腹部の境目、左右の翅の境目がはっきり見える。しかし、肉眼で見ていると、虫だとわかっていてもうんこにしか見えない(うん○って何度も言うなぁ~!)。 脚が出た。 さらに寄って見ると、確かに昆虫の脚だということがわかる。 別個体。今日は2匹見ることができたのだ! これもツツジにいた。脚も触角も出しているから、虫だと思って見れば虫に見える。 拡大すると、ちょっとピントが合っていないが、顔もはっきりわかる。 ところで、植物があるところにはたくさんの虫が暮らしている。ツツジの木の上にも、さまざまな虫がいる。なぜかハエがたくさん止まっていた。小さなクモが網を張っているのは、小さな虫が捕まるからだ。アシナガバチが獲物を探してツツジの植え込みを巡回しているのは、こんなやつがいるからだろう。↓ たぶんハバチの一種の幼虫だろう。この虫の糞が↓ ムシクソハムシそっくり(笑)。 虫の糞に見えるもののほとんどは、虫の糞なのだが(笑)、運がよければムシクソハムシのこともある。それを「運がいい」と言うのは私ぐらいかもしれないけど。 6月26日 同じ公園で、またムシクソハムシを見つけた。 .顔は可愛い。 7月5日 ベランダでヤモリに遭遇。植木鉢の下にいたらしいが、植木鉢を動かしたので出てきたのだ。 夜行性だから寝ぼけていて、撮影には都合よかった。 比較対照物は私の手。そんなに大きくないが、たぶん成体。これからますます虫が多い季節になると、でっぷり太るだろう。 7月9日 これは、種はわからないがシャクトリムシ。 最近、シソの葉が食われていて、1cmぐらいの虫がいることを発見していた。写真の個体は2cmぐらい。シソの隣のミカンの枝にいる。 アサガオの葉を食っているのもシャクトリムシ。同じ種だろうか。 シャクトリムシは、大きくなるとアシナガバチの獲物になる。小さいうちはもっと小さい狩り蜂に狩られるだろうと思っていたら、こんなのが来た。 トックリバチだ。ミカドトックリバチ(普通にトックリバチと呼ばれている種)だろう。12~13mmの小さなきれいなハチだ。 シソの葉にいたシャクトリムシを捕まえて、アサガオの葉の上で「手術」している。腹をぐっと曲げているから、おそらく針を刺しているのだろう。シャクトリムシなどガの幼虫が、ハチの幼虫のエサなのだ。 数秒後。まだしっかり押さえ込んで腹を曲げている。 |