アゲハ2008PART2アゲハ2008PART26月12日 若齢幼虫を室内で飼いだしてから2週間。最後の4齢幼虫が脱皮して、4匹みんなアオムシになった。と思ったら、もうサナギになるやつもいる。 「ぼとっ」と音がして、一番大きいアオムシが床に落ちていた(床といっても紙の上。落下距離は20~30cmである)。紙の上には、ドロドロの糞があったので、このアオムシが蛹化体勢になったのだと思った。 しかし、糞を出し切ったにしては、透明感のない色で、非常に太ったままである。どうもおかしいと思ったら、枝の上でうにょうにょ歩いているやつがいる。体の透明感から見て蛹化体勢の老熟幼虫らしい。 サナギ箱に入れたら、中でガリガリともぼとっとも音を立てず、短時間で静かに蛹化場所を決めた。みんなこういう世話要らずだといいんだけどね。 ところで、落ちたやつがなぜ落ちたのかは不明。太りすぎじゃね?と虫姫に言われちゃ世も末だが、枝に戻してやったら何事もなかったように落ち着いていて、しばらくしたら葉を食べていた。 こいつは長さ45mmぐらいあって、たいへん太っている。こういう重いやつは、サナギ箱に入れると天井からぼとぼと落ちることがある。気がもめるからイヤである。何か紙の箱以外のサナギ収容施設を考えるとするか。 6月13日 ある日のアオムシ。 ![]() Aちゃん47mm、Bちゃん42mm。2匹とも丸々している。Aちゃんは昨日「落ちた」やつである。ものすごい食欲で、昨日よりさらに太った。 ![]() 同じ葉を食べている。葉はたくさんあるのに、なぜか幼虫たちはこういうことをするのだ。 ![]() Bちゃんの肖像。いいアオムシだねえ。 ![]() Aちゃん怒っている。食事のジャマをされたからだ。いや、カメラは気にせず、続けてください・・・。 ![]() ![]() ![]() ![]() 糞をしたのはBちゃん。ということはどうでもいいが、ぶつかりそうだよ。 ![]() ついにぶつかって、Aちゃんが遠慮した、と思ったが・・・ ![]() また戻った。 ![]() まあ、仲良くやってな、と思ってしばらく目を離した。 15分後。 ![]() 葉の手前半分を食べつくした2匹は、向こう半分を食べていた。 ![]() 2匹で猛然と食う。 ![]() こうしていると仲が良さそうに見えるが、べつにそういう意識はないと思う。お互いに危険物だとは思っていないようで、あまりぐいぐい押されるとイヤそうにするだけで、食べてるときはあまり気にしないようだ。 ![]() Bちゃんは満腹して、別の場所へ休みに行こうとする。体がぱつぱつで、Uターンは難しい。 ![]() 背中をガリガリ触られて、Aちゃんが怒った。激しくブレているのは、Aちゃんが体を振ったから。 ![]() Bちゃん動じず、なんとかUターンして歩きだした。こういう場合、歩いているほうは怒られても気にしないように見える。触られたり乗っかられたりしたほうが激しく怒る。 今も脚(腹脚)に触れられてAちゃんは怒って体を震わせたりお尻を振ったりしているが、その間も食べ続けている・・・。 ![]() 矢印で指したところ、腹脚や尾脚は、アオムシが触られるとイヤがるところだ。Aちゃんはやっぱりイヤそうな身振りをしているが、食べ続ける・・・。 ![]() Bちゃんはマイペースでゆっくり立ち去る。 ![]() ![]() そして、残ったAちゃんは、この葉をすっかり食べつくしたのであった。 「ある日のアオムシ」終わり。 同じ日の夜。 ![]() Aちゃんはエサを食べなくなり、大きなうんこをいくつも出している。 ![]() 糞の色は、黒茶や緑がかった茶があり、このようにほとんど緑色の場合もある。 ついにAちゃん蛹化体勢に入る。さっさと捕まえて、箱ならぬある物に入れた。つづきは明日。 6月14日 ![]() ![]() ![]() はい、Aちゃんはここで前蛹になっている。 やはり紙の箱よりずっと歩きやすく、天井部分にもくっつきやすいようだ。 カゴいいよ♪100均でいっぱい買ってこよう。 6月15日 Aちゃん蛹化。 6月16日 Bちゃん蛹化。 ところで、12日を振り返ってみると、AちゃんとBちゃんはすでに巨大だった。彼らに比べて小柄だったアオムシのほうが先に蛹化体勢になった。 その日、ひっそりと脱皮して5齢になったやつがいた。 ![]() Cちゃん(仮名)。脱皮直後。太くて頭も大きいので、この子は大きくなると思った。 今日のCちゃん。 ![]() AちゃんとBちゃんがいなくなって、今まで枝の下のほうで静かにしていたCちゃんの天下になった。 ![]() すでに40mmぐらいある。豪快な食べっぷり。写真で、尾脚がつかまっている枝と、食べている葉がついている枝は別。大風が吹いたりしたら危険なのだが、アゲハは日常的にこういうことをする。アオスジアゲハは絶対しないことだ。 6月17日 ![]() アオムシも木から落ちる。 Cちゃんが食事中に、葉が茎からはがれて落下。取ってきてから日数がたって、茎が弱っていたことが原因だが、Cちゃんが重いことも事実である。はっきり言ってデブである。 Cちゃんは落ちたことでちょっと驚いたようだったが、1分ほどしたらこのままの体勢で食事を再開した。 6月18日 ![]() 太い。 ![]() 葉はあと3枚ぐらいしかない。日数からいってもう蛹化するはずだと思って、新しいエサは取ってきていない。 6月19日 Cちゃんは葉を食べつくし、もともとその予定だったのか、エサがないから観念したのかわからないが、蛹化体勢になった。 ![]() サナギは3匹、それぞれカゴに入っている。カゴは足場が良くて、蛹化場所としては箱より優れているようだ。 6月24日 ![]() ![]() 小ぶりでほっそりしている。オスかな。 ![]() 6月26日 ![]() ![]() さすがに蝶になっても大きかった。翅を広げて12cmぐらい。 6月28日 ![]() ![]() Bちゃんも大きくてとてもきれいだ。 7月2日 ![]() Cちゃんはカゴの中で、翅が固まるまでぶら下がっていたのだが、高さが足りなくて、翅の先が下について曲がったまま固まってしまった。 ![]() 欠けてるのではなくて、曲がってるのです・・・(-_-;) でもご安心を。ちゃんと飛べたから。 翅は、もともと奇形でなければ、捕食者にかじられてボロボロになっても飛べるのだ。 しかし、Cちゃんは仲間にバカにされるかもしれないなあ。という問題じゃなくて、マジで反省してますm(__)m |