キアゲハ2007(2)7月23日3匹目羽化。 ![]() ![]() 7月26日 4匹目羽化。 ![]() ![]() ![]() ベランダに出して15分ほどでこのありさま(笑)。 たぶん上がうちの子。まだ飛ばないうちに交尾の相手がやって来たということは、うちの子がメスだったんだな。 天敵 次々とたくましく育っていったキアゲハだが、成虫になれたのはもちろん、産みつけられた卵のうちごく少数である。 卵にはアリや寄生蜂などの天敵がいる。小さい幼虫は、クモやテントウムシの幼虫などの肉食の虫の餌食になる。3~4齢幼虫は、アシナガバチに肉だんごにされる(今年は目撃しなかったが、一般によくあることである)。 キアゲハの5齢幼虫は大きくて力が強いので、蜂に襲われても撃退することもある。また、経験的にキアゲハの幼虫は鳥に食われない。あくまでも私の経験だが(ナミアゲハのアオムシはよくスズメに食われてしまう)。 5齢幼虫の天敵の代表は、寄生蜂とカマキリである。 ![]() キアゲハがいるパセリに住み着いていたカマキリ。まだ羽のない幼虫だ。キアゲハの若齢幼虫を食べていた。 ![]() カマキリがキアゲハの5齢幼虫の動きを気にしている。しかし、こんな大きいアオムシを捕まえることはできない。 キアゲハたちに食べられて、パセリは葉も実もほとんどなくなっていたが、カマキリの周りだけは緑のものが残っていた。ここを通る若齢幼虫はカマキリに食べられてしまうのだ。実際に食べているところを何度か目撃した。 カマキリの成虫なら、大きなアオムシでも捕まえることができる。大きなカマキリがでっぷりしたアオムシを食っている・・・凄惨な光景である(経験済み)。 そのようにして天敵たちに栄養を供給することが、イモムシ・ケムシの重要な役割の一つである。 今シーズン、うちのパセリで育って成虫になれたキアゲハは、10~15匹ではないかと思う(8月23日現在、まだサナギもいる。ちゃんと生きているから、それらも成虫になるものとみなしている)。卵が成虫になるまで生き残る確率は1%ぐらいだといわれている(もっと低いという説もある)。10匹成虫になれたということは、1000個卵が産みつけられたということ?いや、そんなにはなかっただろう。 生存率が高いのは、サナギが寄生されていないからだ。卵から5齢幼虫まで屋外にいたのに、サナギになったどの個体も寄生蜂にやられていないのだ。ここ数年の経験では、アゲハもキアゲハも幼虫時代の大半を屋外(ベランダ)で過ごしていても、めったに寄生されていない。たまたま寄生蜂があまり来ない場所なのだろう。 8月10日 5齢になるとほぼ無敵のキアゲハ。 ![]() ![]() ベランダに植えてあるピーマンの茎で蛹化場所を決めたキアゲハ。 8月19日 ![]() 8月20日 アロエの葉についた前蛹は、蛹になっていた。 ![]() ![]() ピーマンの茎で蛹化した個体は、今にも羽化しそうになっていた。午前6時21分撮影。 ![]() 7時22分に見たら、羽化してすっかり羽も伸びていた。 ジャンル別一覧
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