コスキン音楽祭2006開幕!
アルゼンチン最大の歴史ある音楽祭、コスキンフェスティバルが始まりました。アルゼンチン北部コルドバ州の小さな街コスキンが、この音楽祭で一変します。今年は何時になく物凄い人で賑わっているらしく、コルドバ地方は全く宿泊先がないと知り合いの記者が嘆いていました。確かに中継の映像を見ても会場は満席。8500人の客席が埋まっているようです。この盛り上がりは初日のトリ Jorge Rojas 彼は現在フォルクローレ界のプリンスとして一目おかれる新人.. 元 Nocheros というボーカルグループに所属していたのですが昨年ソロデビュー、着実に成功の階段を昇っています。ソロデビュー1年目で初日のトリ..あまりの好待遇に首を傾げる記者も多く、私も影響されてドンナモノかと疑っていたのですが、テレビでジックリ観戦してビックリ! 素晴らしいステージでした。なによりコーラスで参加している御兄弟のAlfrero Rojas と Lusio Rojas が頼もしい。3兄弟揃ってフォルクローレタップ・マランボ.. チリのアーティスト Alberto Plaza を招待、友人の女性歌手 Claudia Piran.. バックのミュージシャンにIndio系のお顔立ちの凄腕エレキギタリスト Sergio Perez、バンドネオンAntonio Claudio Riveraを中心とした都会的なアレンジ.. バックミュージシャンがダントツにいい! 商業的なものは苦手ですが.. これは凄くカッコいい。驚きました。今後も楽しみかも,, 人柄の良さも終始にじみ出ていて好感度大。この日は彼の直前に出演した女性歌手そろい組 Cantora de Sol も素敵でした。女性歌手の大御所 Merania Perez, Monica Bran, Angera Irene が揃って登場、ソロでソレゾレの歌声を聞かせ前後で3人のコーラスワークを紹介、物凄いトリオでした。ラジオ中継と合わせて聞いていたのですが、アナウンサーが絶賛、興奮がヒシヒシと伝わってきました。多分60代にソロソロさしかかっている年輪が滲み出る歌声でした。舞台に立つ前のインタビューで「フェスティバルは手拍子や踊りなしで、耳を傾けることで楽しめるものがある,,それを私達は今回の舞台で表現したい」まさにお言葉通りの芸術でした。他、印象に残ったのは「ケブラデーニョス」アルゼンチン北部フフイ地方の音楽家の揃い組。今年は揃い組での舞台を大いに盛り込んでフェスティバルならではの共演を見せているようです。Tukuta Goldillo, Tomas Lipan, Hermana Cari, Monica Pantoja, Ricardo Vilca, Fortunato Ramoz,,,などなど有名どころが揃って出演していました。少々音の悪さが気になって長めに感じましたが、最後は名曲ウマワケーニョでカルナバル衣装の多くのダンサーが登場して大盛り上がり。観衆も立ち上がって大喜び、やはりこの「ウマワケーニョ花祭り」だけは全てがOK!となる。みんなが楽しくなる特別な曲です。今日から9日間に渡ってコスキンは眠らない街となり、夜通しフォルクローレで盛り上がる。メインの舞台だけではなく12件のライブハウスが開いている他、民芸品市場、本の祭典など多くの催しが一気に開催され、まさに文化満載の凄い一時が展開されます。予定では来週水曜日から取材も兼ねて現地入りする予定ですが..宿泊先の件も含めて少々気後れしています。佐野まりFacebook / danzacharango Instagram / amistadmusical