きょうも相変わらず暑いが、風があるので楽だ。午後から新橋演舞場へ『アテルイ』というのを観にでかけた。ここは初めて来る劇場。ストーリーのあらすじも何もわからないまま、ただ主役が市川染五郎、堤真一、水野美紀という顔ぶれに少々興味をもっていた。先日見に行った歌舞伎座とは違い、観覧客には若い女性が多い。場内にはちょうちん飾りや花道が左右にあり、歌舞伎座と似ているが、開演前にはヘビメタのBGMが流れ、ライティングも派手で、ちょっと意外だった。実際、劇中もずっとその延長で、始終騒々しい感じだった。大和の尊が北の国を制覇するために攻め入り、北の国の勇士(?)アテインが北を守るために戦うというストーリーだ。劇中、ギャグがけっこうあって、まじめにストーリーを観たいと思っていた私にとってはかなり煩わしい感じがした。このテの劇を「現代歌舞伎」というそうだが、時々劇団四季の舞台を見に行く私にとっては、踊りも発生も演出も四季にはいま二歩及ばずという感じのただの舞台劇としか思えなかった。派手なライティング効果が見た目をカバーしているように感じた。でもさすが市川染五郎はもともとこの筋の人らしく、台詞も聞き易く立ち回りなどもしっかりしていて見ごたえがあった。
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最終更新日
2002年08月10日 23時43分41秒
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