横山先生の韓国語・韓国料理教室

2008/04/24(木)13:17

韓国の法事 (チェサ)

韓国の文化・習慣(31)

少し前ですがハルモニ(父の母=おばあちゃん)のチェサ(法事)がありました。 今でも旧正月を祝う韓国。我が家も法事は旧暦でやっていたのですが、母が亡くなってからは旧暦だと忘れやすいという理由で新暦でやることになりました。 なのに・・・今回、チェサをすっかり忘れてしまいました 結果1週間も遅れてチェサをしました。 ごめんね。おばあちゃん 韓国の法事は旧正月、旧お盆には朝に法事を。 命日には夜(正式には深夜0時)に法事をします。 我が家ではおばあちゃんと母の命日に法事をするので年間4回の法事があります。ちなみにこれは少ないほうです。 韓国ドラマを見ていると法事のシーンが出ると思いますが、夜に法事をする場合は誰かの命日ということです。 日本の法事と違い、お料理は家で作り、家族で行います。正月とお盆は各家で、誰かの命日は本家(長男の家)で行います。 我が家でやっている法事はきっと在日風というか、同じ在日でも家ごとに法事のお料理ややり方、たとえばクンチョル(おじき)の回数とか、女も法事に参加できるかとか家々ごとに違います。 我が家では女は法事を行う時にはその部屋にも入れないので女は料理を作り、男が法事を進めます。 なのでクンチョル(おじき)を何回やるのかも、その意味も私には???です。この法事を継いで行くであろう弟コソンはその意味を理解しているのか?これも疑問の1つです 韓国では祖先は供え物によって生き続けるとされています。実際に食べることを前提としてスプーンと箸(スジョ)やご飯、おかずを並べていきます。  料理の並べ方にも作法があります。祭壇に向かって右が東、左が西と考えて魚を東(右)、肉を西(左)そして果物は前方に等の基本ルールがあります。  家や出身によって料理の配置が違うことがあり、喧嘩が始まることもあるとのことです。 ちなみに我が家の法事メニューは、汁、ごはん、焼き魚、鶏の丸焼き、牛肉の串焼き、ナムル3種類、ジョム(チヂミの一種)、果物3種、お菓子といったところでしょうか。 実際に韓国の法事を見たときにはナツメ、生栗、シルトクというお餅などもありました。が、日本では食材が入りにくいことなどの理由で我が家ではこのメニューが並んだことはないです。 そして何故か祭祀の料理にはニンニク・唐辛子は絶対に使ってはいけないそうです。 なので法事の後の食事にはヤンニョン(薬味醤油)が欠かせません。 これも一種の文化だと思いますが、日本人の家に嫁いだ私にとって主人の家で行われた法事を見てかなりのカルチャーショックを受けたことも事実です。 日本は1周忌、3回忌、7回忌・・・とだんだんとその間が長くなっていくからなのか、やる時には名前も知らないような親戚が大勢集まり、お料理は家で作らず仕出し、帰りの際にはものすごい量のお土産を持たせていました。 主人は本家の長男。今は義父がその法事をやっていますが、もし主人が継いだ場合、金銭的に無理だということが一目瞭然でした 日本の法事はすごくお金がかかりそうです。

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