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テーマ:たわごと(26900)
カテゴリ:生活
あれは3月中旬、例年なら春の訪れを感じ始める月曜日の事だった。
彼は目覚めると同時に時計を見ると、針は8時半を指していた。電車に乗っていないと間に合わない時間だ。 彼は慌てる様子も無く布団に寝転がり少し考えてから落ちていった・・・ 次に見た時計は8時50分を指していた。 彼は死んだ魚の様な目で時計を見つめ、ゆっくりとベッドから起きあがり携帯電話を手に取った。 彼は遅刻の常連で、なにかと理由をつけて昼から出社したり遅刻ついでに休む事もあった。 この日の彼は後者を選んだ。 窓を開けると花粉が部屋に入り込むが、今はそんな事を考えてる時間は無く就業開始時間の午前9時までに電話をする必要があった。 すばやく窓を開けバルコニーに出て窓を閉める。 季節はずれの寒さに震えながら先輩に電話をかけた。 この日の理由は偏頭痛だった。 一日空いた日を無駄に過ごす事はせず、普段見ることの無いTV番組を見ながら掃除・洗濯に励んだ。 いいともを見るのは久しぶりだった。山本梓がかわいかった。 ごきげんようは更に久しぶりだった。きたろうはかっこいいと思った。 そして彼はごきげんようを見た後に始まった昼ドラにカルチャーショックを受けた。 昼ドラは「不倫」をテーマにした内容だった。 見れば見るほど陳腐な内容だった。こんなドラマを見て時間を潰す主婦がいたら、それはとても可哀想な事だと思っていた。 その時は・・・ 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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