読書と手品で過ごす日々

まだかまだかと待っていた文庫版千里眼シリーズ最新作です。
ハードカバーに何度も手を出しかけましたが、ぐっとこらえました。通勤電車での読書が多いので、文庫本が出るまで待つというのが私の読書スタイルです。もちろん文庫の方が安いという金銭的なメリットもありますが。
しかし、このシリーズは別の理由があります。文庫刊行に際して、大幅に改稿、加筆されることが多いのです。その度に、別のシリーズ作品との関連ができ、千里眼ワールドが拡大されていきます。マジシャンシリーズもその1つで、もっとこのシリーズを出していただきたいですね。
今回は、「蒼い瞳とニュアージュ」の一ノ瀬恵梨香との関連が描かれています。へえ、こんな風につながるんだと感心。巻末には、次回作は文庫書き下ろしで「千里眼とニュアージュ」という一文がありました。オフィシャルサイトを見ると、ダビデもでてくるようです。
毎度のことですが、最後のページを閉じた後のほっとする読後感が、このシリーズに惹かれる理由の１つでもあります。