ラフマニノフ:「ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30」
9月のレイフ・オヴェ・アンスネスとNHK交響楽団との演奏会のチケットが買えた!! 曲目は、ラフマニノフ:「ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30」他。 発売開始時間から、3台の電話でしつこくしつこくかけ続け、38分後に繋がった! 思っていたより早く繋がり、うれしくて声がうわずった。 3年前、彼はやはりN響と、この曲を弾く予定だったのが、 彼自身による希望で、2番に変更になった。 あとから聞いたところによると、指の故障で超難曲の3番を弾くのは不可能だったとのこと。 それでも、BS2で録画で放送された2番は、それまでの2番の概念を打ち破る新鮮な解釈と、彼の持ち味である透明感あふれる音の響きが存分に生かされた、稀有な演奏だった。指の故障なんて微塵も感じさせないほどの。 昨年、満を持しての3番&4番のCDの発売、そして今年の9月の来日。このタイミングでの、3番の演奏となったら、聴きに行かない手はない!指揮は大好きなヘルベルト・ブロムシュテット氏。なんという幸運なめぐり合わせ。下の画像は、彼の3番(&4番)のCD。左は輸入盤、右は日本盤。ジャケットに使われている写真はなぜか異なるが、CDの内容は全く同じ。上方は3番のスコア。ピアノソロパートの夥しい音符の羅列を一目しただけで、この曲がいかに技術を要する難曲なのかがよくわかる。一番下は、愛用のウォークマンとイヤホン。CDが出てからというもの、これで3番をひたすら聴いている。とにかく比類のない素晴らしい演奏で、私はもう他に語れる言葉を持たない。彼こそ、「21世紀の巨匠」と呼ぶに相応しいピアニストだ。N響との3番のコンチェルトには1麻呂と行く。一緒に演奏会に行くのは実に久しぶりだ。アンスネスの生のピアノが、きっと彼に何かの啓示を与えてくれることだろう。そして私には、さらなる幸せが。それは、既にチケットが手元にある、王子ホールでのソロリサイタル。こちらも、ブラームスのバラード、ベートーヴェンのワルトシュタインなど、楽しみが尽きない。今の私にとって、彼のピアノは、神が降らせてくださった「希望の光」だ。ああ、今から9月が待ち遠しい。3月の震災と原発事故以来、海外のアーティストの来日公演のキャンセルが続いているが、アンスネスはきっと来てくださるだろう。あの、やさしく、少しはにかんだ素朴な笑顔に会えるなんて、夢のようにうれしい。超過密スケジュールの彼、万全な体調で日本の地に降り立つことを心から願ってやまない。