有朋自遠方来、不亦楽乎!

2006/11/06(月)11:17

兄の来訪

日常(179)

 この日、兄貴がこちらに来た。出張で中国に行く事になり泊まる所と食べる所を教えて欲しいとのこと。半月前から言われ調べていた。同時に想人にも少し会わせてみたかったので待ち合わせ場所を大学に指定。 「久々来るわ~。二年ぶりかな?」 と懐かしそうだった。兄貴も学部はここで過ごした。その後、大学院は専門的な研究を求めて別の大学に移った。 「だいぶ学生が大人しくなったって言うけど、どう?」 まあ、年度によって性格もちがうからね。学内を散歩していると、 「この道も走ったわ~。」 学部時代、兄貴は色々学内の活動に精力的に動いていた。そのことが思い出されたのだろう。  学内で想人と会って紹介。最初は同級生と言う事で。後からお付き合いさせていただいている事を言うと、 「俺はお前の事に干渉せんかったけんね~。そうなんや。」 あまりそれ以上は突っ込んでこなかったので話は深くしなかった。家のスタイル。とにかくあまり相手に深く干渉しない。話すのは大体具体的なことが主。感情的なことは眠る前とかふとした時にしかしない。 つかず離れず、これが家のスタイル。 想人のほうに後日、兄貴の印象を聞かせてもらった。曰く、 ――謙虚な方 ――私(まろにん)より若く見える ――アドバイス的な声色が連想させる ――真剣に生きようとしている人の声 らしい。とても若々しく社会人ズレしてない。変にすれていないところを感じたらしい。確かにそういう一面はあるかもしれない。  あと後ろ頭が似ていたらしい(笑)。また実際には兄貴の方が背が高いのだが私の方が高く見えたとの事。兄貴は少し猫背だからね。  車のステレオを変えたばかりらしく、とても上機嫌にそのことを話してくれた。こういうときの兄貴の表情はとてもいい。  図書館にて今日の主目的を果たしたあと、久しぶりだから食事をする事に。 「何がいい?」 と聞かれ決めかねたので久々に故郷の味、とんこつラーメンを食べに行く事にする。久しぶりに本場の味を食べたのでスープまで平らげてしまった。  その後兄貴とビリヤートをする事に。自分の我が儘。大して上手ではないのだがレベルが近いと楽しいのでやる。  一時間の予定が兄貴も楽しかったようで二時間になった。1時間で切り上げようとすると兄貴が延長を希望。はまったようだ。  やり方は対称的。私は大雑把に打つ場所を決めてまぐれを期待して遊ぶ。たからいつも力いっぱい打つ。ズガッ!!!ゴトン!!という感じ。 それに対して兄貴は精密。力も加減して綺麗に落としていく。たぶん力を緻密に計算しているのだろう。計算式でも立て兼ねない。まさに理系。余分な力は使わない。コロコロ……、コン、ストン、という感じ。 性格が出てるよなぁ…。そんなことを思った。 その後送ってもらい帰宅。最後に 「(想人に)なんか持って帰らんといかんやろう。」 いいよ。よろしくとだけ言付けてくれればそれでいいよ。  でもそんなことは軽く無視して私に封筒を渡す。中身は図書カード。 「頑張れよ。たまには休まんといかんよ。」 ありがとう。週末はきちんと休んでいるよ。ただラストだからガンバんないとね。  久しぶりに兄貴と遊んだ。本当に何年ぶりだろう。大学に入ってからは電話で話す以外、ほとんど会うことがなくなった。たまに帰省の時に一緒になるくらいだ。  兄貴はだいぶん落ち着いた。生活もまあ安定しているせいだろう。穏かになった。以前会ったの院生時代は切迫しているせいできつい感じがしたが。  でもいつも思うのは兄貴はすごい。自分はどうも我が儘で自分のしたい事を譲れないし、そんなに社公的ではない。それに対して兄貴は現実とも折り合いをつけることを知っているし、とても社交範囲が広い。人とのコミュニケーションに対して積極的だ。まあ、お互いそれぞれだとは思っている。別にうらやんでる意味は無い。兄貴は兄貴、私は私。私は兄貴を尊敬している。今はそういう状態だ。 「安い家、探しとっちゃるよ。」 来年、就職するにあたって都心に越す事を告げると付近の友達に聞いてくれるとの事。ここらへんが兄貴らしい。 ありがとうございました。m(__)m

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