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カテゴリ:書評、感想
松本清張著『神と野獣の日』を読んだ。
きっかけは同部屋の修士の方が清張にハマっており、清張の中では『鬼畜』と『神と野獣の日』がおすすめだと言っていたので、図書館で借りて読んでみる。 あらすじ:Z国の誤射により、東京目がけて五発の水爆が発射される。3発までは迎撃できるが、着弾は免れない。水爆が着弾するまで42分。それまでの政府首脳のエゴイズム、一般庶民の狂乱、人間の本性を描き出す。 感想:紹介にSF小説に挑んだ作品と書かれてあるが、今はこの話、まったくもってSFではない。朝鮮半島の北にある国は核爆弾を所有していることを公言し、その保有数が10発になろうとしていると言われている。 国民が飢えて死にそうになっているのにも関わらずだ。 あの国は最近、南の国の領土に何年ぶりかになる地上攻撃を行った。専門家の話によれば、軍部の暴走を止められない、もしくは代替わりの際の手柄作りに急いでいるとのことである。 あの国ならば、ボタンを押し間違えて、または軍部が暴走して、東京に向けて核ミサイルを発射しかねないだろう。 まあ、届かないかもしれないが。 自分がこのような状況に置かれたら、きっと理性をなくすんだろうな。 そんなことを思った。 神と野獣の日改版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/12/11 01:49:19 AM
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