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カテゴリ:映画
今回の評論会の題材作は・・・
ハンニバル・ライジング ハンニバル・ライジング公式サイト いつかは一度書きたかったハンニバル・レクターシリーズ(関連作「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」)の最新作。映画館にも足を運んだが、DVD化でふたたび視聴した。小生が映画キャラクターの中で最もシビれる男、精神科医
Dr.ハンニバル・レクター が覚醒した原点に迫る作品。 スター・ウオーズで言うところの「Episode I」である。 原作:トマス・ハリス ストーリー:深くは語らないことにします。というかかけない位にグロテスクな内容です。とにかく、観て欲しい。しかし、何しろキャストがよかった。ハンニバル役のギャスパー・ウリエルはその猟奇さがGoodです。また、コン・リーはいうことなし。すばらしいです!やっぱアジア系の美人て、地域性なのか妖艶な感じがいいですね。あれは、あの妖艶さは西洋人では絶対出せない。それにしても、ハンニバルが愛する相手が日本人のレディー・ムラサキということを見ても原作者が日本に関心が深いことが伺える。 現代において狂気的といわれる人間は数多くいますが、猟奇的といわれるに値する人間は少ない。小生が思う猟奇的人間とは本質的には、知的で、冷静で、紳士的、ただひとつだけ精神面が崩壊している人間だと思う。それにぴったりなのがハンニバル・レクター(別名、人食いハンニバル Hannibal the Cannibal)なのであります。その猟奇さの原点とは何か?それがこの作品に描かれている。 やっていることは当然否であるし、猟奇さを肯定する訳ではないが、ハンニバル・レクターの様な一面は、人間の奥底には誰しも潜んでいるものなのかもしれない・・・そんな恐怖感すら感じさせます。小生はこれを期にスター・チャンネルHVで放映されていた「羊たちの沈黙」「ハンニバル」もふたたび観ましたが、猟奇的と呼ぶにふさわしい作品群でした。評論化たちによれば「これらの映画が凶悪犯罪の低年齢化を助長している」との批判の声もあるようだが、甚だ見当違いな話で、むしろ自我の芽生えた世代は観るべきではないかと思います。映画を観て、それを本当に実行する。そんなフィクションの解らないのは、欠落した人間だと理解するためにも。改善すべきは、そんな人間を作り出す大人社会である。小生が特にこの作品を見て欲しいのは、企業家、政治家などアホな権力者たちなのである・・・そう思います。こんな人間を作り出しているのはあなたたち大人ですよと自覚していただく為にも。 「ハンニバル」の続編を期待したいところですが、元祖レクター役のアンソニー・ホプキンスは「レクターはもう懲り懲り」だそうで・・・続編はきびしいようです。しかし、小生、 映画を観てビクッとした 数少ない作品である。残暑続く秋、背筋を凍らせたい人、人間の奥底を観たい人 是非ご覧あれ! そう訴えたい小生でした。
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