ゴミ捨てナンパごみ周辺物語6~ゴミ捨てナンパ~ →→お話の始めへ …そうは思いながらも、今日も私はチマチマ分別したゴミを持って 収集車のほうへと引き寄せられていく。 だって、仕方ないじゃん。 そこしかゴミ捨てる場所ないんだから。 あっちのおばちゃん見たく、 「指定ゴミ袋は死んでも買わない!!」とばかりに 夜中にこそこそ、個人清掃業者を待っているレストランのゴミ山に 紛れ込ませに行くマメさも持ち合わせてなければ そっちのおばさん見たく、 「宵越しのゴミを置いておくのは絶対いや!」とばかりに、 罰金の危険を犯してまでバス停や公園の公設ゴミ箱に ゴミを捨てに行く根性もない。 次郎が機嫌の良い時間を見計らって出てくる私は 指定時間にかなりの余裕を持って家を出る事が多い。 てくてく、てくてく…、と、 「ヘイ!小姐!!」 も~♪ 困っちゃう♪♪ 若くて美人なたくみさんてば、 ゴミ捨てに来てまで ナンパされちゃうんだからd(^-^)! 「ブゥヤォ。ブゥヤォ。」(やだよ~。) とつれない返事にしょんぼり頭を下げるのは 新型のクスーターに片足乗せたお兄さんじゃあなくて、 こ、これをどうやって引くんだ?!と心配になるくらい でかいリヤカーをマイチャリンコに つなげて、 紙類、ペットボトル類を回収している爺様、おっちゃんの類。 とんだ、ナンパである(笑) たかが私一人につれなくされても何のその、 ゴミ捨て小姐(ミズ)、ゴミ捨て先生(ミスター)はいくらでもいるのだ。 リヤカー爺ちゃんは次々と集まる人達に声をかけては、 すでに自分より高くなっている紙の山を更に高く積み上げて行く。 皆さん結構こういう人達に協力的である。 「DMなんかからでも個人資料が漏れたらイヤ」と考える人間は、 うちの家族だけじゃないかと言うくらい (つまり、爺様にうちの紙ゴミは渡さない) 皆、リヤカーの前に置いて行く。 これは個人的意見だが 中国は4000年の歴史の中で、 常に人が困っていたのである。 袖すり合うも他生の縁。 どうせ捨てるなら誰か(爺様)の役に立つ方が 気持ちが良いと考えるのかもしれない。 それとも、日本以上じゃないかと思えるほどの宗教好き台湾人であるから、 生きてるうちに、少しでも人の役に立つ事をして 来世にそなえているのか?! そうそう、ついでに言うと紙収集じゃない日でも、 これらの爺様は出没するので、 安易に「こりゃ助かる」 と思っているのかもしれない。 と言う事で、これらの爺様、おっちゃんたち 今日も大盛況を収め、ささっと去っていく…と思いきや、 そんなカッコ良く行くわけもなく、収集車が来る頃には 彼らの邪魔になら無いよう端にどいて、 シコシコもらった紙くず類を積み上げているのだ。 これからエッチラオッチラ、こいで帰らなければならないのだから きっちりつまなきゃ、落ちちゃうもんね。 続き読みますか? ジャンル別一覧
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