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カテゴリ:体の遣い
心意六合拳。またの名を心意拳。あるいは六合心意拳。
もっとも知られた中国武術の一派である、形意拳と同族の拳と言われている門派です。 しかし、その両者、外見はまったく似ていません。 ですが、中身がほぼ同じだというのです。 その中身と言うのが、「六合」。 六合と書いて日本では「くに」とも読みます。あるいは、宇宙を意味することもあるようですが、拳術においての六合とはもっと実際的な意味とされています。 内側の「三合」と外側の「三合」を合わせて六合。三合とは、三つの「合」のことです。 何が合なのかと言いますと、外側の三つの「合」の場合、「手が足と合い、肘と膝が合い、型と足の付け根が合う」。 つまり、手と足が同じ、という結論でしょうか。 だとすると、前足と、後ろ足という解釈もなりたちましょうか。 この意味で外の三合を作るとしたら、選択肢は三つあります。 1・手足ともに手にする。 2・手足ともに、足にする。 3・手足ともに、手でも足でもないものにする。 足を手のように使うのは難しそうなので、心意では2か3が答えであると思えます。 手を足のように単純化して体を支える物にするか、あるいは他の何かか。 かつて、形意拳に関してこんな話を聞いたことがあります。 「形意拳家が体育館の壁を叩いたところ、足元の床が鳴り響いた」 これはもちろん、力強く足踏みをしたという意味ではありません。 だとしたら、一体どういうことなのでしょう? 長い間ずっと分かりませんでした。 しかし最近、心意六合拳を探求してきて、ふと掴んだ瞬間がありました。 私は日ごろから、重そうな扉を押し開く時には心意の手で打つようにしているのですが、ある日それをした時に、足の裏に反動を感じました。 圧着したような重く、確かな感覚が足の裏にありました。 自分の打った力の反動が手から足の裏に来て、そのまま床に当たって足の裏から返る感じです。 これが手を足にするということなのではないでしょうか。 だとすると、もう一つ分かったことがあります。 その話は、また次に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.21 22:16:48
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