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カテゴリ:読書
『少女ノイズ』 三雲岳斗 /光文社文庫
1どころか0です。それどころかマイナスつけたいです。 どなたかにこの本の良い所を教えて欲しいくらいです。 欠落した記憶を抱え、殺人現場の写真に執着を持つ青年と、心を閉ざして、理想的な優等生を演じつづける孤独な少女。進学塾の屋上で出会った二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは何か?そして、少女のつけた巨大なヘッドフォンのコードは、どこにつながるのか?冷徹なまでに美しい本格の論理で解かれる最大の謎は、エンドロールのあとの二人の未来─。 「ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。 『少女ノイズ』は彼と彼女が出会い、求め合う、ただそれだけの恋物語だ」 という有川浩さんの帯と、表紙の美少女につられました。 あんだけ魅力的なキャラをどんどん生み出す有川さんが そう言うなら読んでみますよー 最初の一文から思いっきりキャラ読みでな! という意気込みで読み始めたんですが、いやー参りました ついに出しちゃいましたよ評価1 を… なんかもうミステリ部分、本当にどうでもいいです。 それどころかキャラさえ、本気でどうでもいいです。 家庭の事情で良い子を演じるその反動で、 見事な女王様っぷりを発揮し放題の高校生・メイ。 我がままな子は好きですが、可愛げが全くない。 そもそも彼女が良い子を演じる理由がまったく理解できません。 メイと同じ環境の子なんて日本に何人いると思ってるの? メイの中の空虚さもスカと惹かれあわせるためだけの設定… という考えを拭えません。 そもそも初対面の年上に向かって敬語を使えない小娘を、 比較的軽蔑しています。 それをしても許せるのってやっぱり“可愛げ”なんですよね… ミステリ部分も“どうでもいい”にしても強引すぎます。 そんな端的な情報で謎が解けたら金田一もコナンも泣くってば。 三雲岳人さんお好きな方がいらっしゃったらごめんなさい。 「はずれた~」だけならプラスマイナス0なのに、 残念ながらわたしにとってはマイナスな一冊でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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