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カテゴリ:読書
『新選組血風録』 司馬遼太郎 /角川文庫
読み応えたっぷり プチエピソードで魅力全開 勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。名刀の真贋を軸に近藤勇の不敗神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする。活字が大きく読みやすい新装版。 何食わぬ顔をして、今年最初に読んだ本のレビューです。 レビュー遅っ!!という事実は気付かないフリでお願いします。。。 昨年からすっかりその虜になってしまった新選組。 司馬さんの『燃えよ剣』ではひたすら土方さんがメインでしたが、 こちらは色々な隊士にスポットをあてた短編集です。 もう、すっっっっごい面白かった!! 当たり前ですが新選組って色んな隊士がいる訳で、 そして視点が変われば新選組の色々な面が見れるんですね。 15編収録されていますがどれも本当に味わい深かったです。 好きだったのは「油小路の決闘」「虎鉄」「沖田総司の恋」。 油小路の決闘 伊東派の篠原泰之進の視点で書かれてます。 子供みたいで実直なこの泰之進がなんともいい奴です~♪ 斬り込みに行く時の台詞が好き。 「おなじ斬死するなら、素肌のほうがみっともいい」-P49 虎鉄 近藤さんの愛刀・虎鉄にまつわるお話。 虎鉄への思いを馬鹿にしてる気がしてちょっとムっとしました! だって、武士にとっての刀ってそういうものなんじゃないかと思うんですよね! 沖田総司の恋 近藤さんに土方さんや…どこのお節介仲人おばさんですか… 本当に困ったお兄ちゃん達ですねぇ。 乙女のように純情な沖田さんが可愛かった♪ こういうちょっとしたエピソードを読むと人間味が増しますねぇ。 それに司馬さんのえがく人間て、どこか剽軽でつい笑ってしまいます。 4月からBSでドラマ化もされてますね。 まだ1話の半分しかみてないんですが、 とりあえず永井くんの和服が素敵です☆ …ところでこの作品、 わたしの好きな山崎烝がそりゃあもう大活躍でした。 土方さんの次に出番が多かったのではなかろうか。 「池田屋異聞」では、いじめられて泣いてる場面で悶えました。・・・ごめんなさい。 「前髪の惣三郎」では、うっかり美青年にドキドキしているのに笑いました。 でもなんといっても「鴨川銭取橋」です。 真面目で頭の回転が早い探偵姿と、初々しい可愛さを大々的にアピールしている話。(多分違う) 「山崎は(省略)赤くなった。この男は、二十八歳にもなるのに(省略)頬を染める。」-P198 司馬遼太郎、恐るべし!! なんか色々と!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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