♪まる日記♪

昨年、２００３年１月２７日。
あたしは、御茶ノ水にある病院のベッドの上で誕生日を迎えた。

部屋は６人部屋。
５０代～７０代、年齢の差はあったけど
とにかく、常に会話の耐えない明るい部屋だった。

あたしのベッドは廊下側・・・。
となりのベッドには、あたしの母と同い年の小川さんが
大腿骨の手術で入院していた。


入院してから２週間とちょっと・・・誕生日の夜。
９時の消灯時間を迎え、看護士さんが電気を消しに見回り。
みんなそれぞれ、自分のベッド周りのカーテンを閉め
『おやすみなさい』の挨拶を交わす。

あたしは、ベッドに横になりながらイヤホンを付けてＴＶを観ていると
背中越しで、かすかにカーテンが開く音。
振り返ると、小川さんが小さな袋をひとつ
あたしに手渡し　笑顔でカーテンを閉める。

袋には、ボールペンで“お誕生日おめでとう”の文字・・・（Ｔ０Ｔ）
中には、ビロード生地で花の刺繍がたくさん付いた　かわいい巾着袋が。

目頭が熱くなった。嬉しかった。
２日後には、リハビリ病院への転院も決まっていたから
余計に・・・

病院で迎える誕生日かぁ・・・なんて思っていたけど
忘れられない誕生日になった瞬間。
昨年は、こんな誕生日を迎えたのでした。


そんな風に、昨年の入院生活、たくさんの出逢い・思い出があります。
入院中、気まぐれに書いてた日記も出てきたし。
これを機に、入院生活のページでも作ろうかな。