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ボールをゆっくりと打つ。
回転を多くしても相手は返せないし、スピードがあったらもっと返せない。 これが結構難しい。 コートの向こうには、小柄な小学生の女の子だ。 1台の部屋で、彼女との練習である。 「イ~チ、ニ~…」と続いた回数を数える声。 今日で閉幕した、全日本選手権とは全く違う世界だ。 彼女から返ってくるくるボールはカット「らしき」くらい、回転の掛っていないボール。 「フォア・バックの連結」、「ツッツキから前後」、「カットから攻撃」などの練習をしていると、「あれ?、なんか、やけに懐かしい、こんな光景どこかで見たよなぁ」と思った。 昔も、こんな練習をこの台で随分したなぁ、でも練習内容も全然変わってないや、って思わず苦笑い。 「また、ゼロからだなぁ」って思うも、私には何十回目のゼロでも、「この子供にとっては本当のゼロなのだから」と自分に言い聞かし、「まあ、この子も中2くらいには勝負になるさ」と再度言い聞かし、「最初はみんな初心者だよな」とつぶやく。 全日本選手権大会のシングルス優勝者は、男子宇田選手、女子は早田選手でした。 私の予想は男子は張本選手と女子が伊藤選手で、この二人は「単勝1倍台」と思っていましたが、やはり「絶対」はありませんね。 宇田選手は、彼が6年生の時の全国ホープス大会で彼のプレーを見ています。 彼のプレーを見たくて、タイムテーブルを調べて、彼がプレーするコートに向かいました。 宇田選手の顔を見ると、「何とも、きっかない顔をしてるなぁ」、「いい目をしてる」 その試合は予選を終えて、トーナメント1回戦でしたが、宇田選手のバックドライブが入らない。 それでも彼はバックドライブをフルスイングしていくのですが、ミスが多く、ゲームカウント1-2でリードされました。 彼は外シードですから、もし相手が勝てば大きな金星になりますが、宇田選手はリードされても「入れる」ことなどせずにバックドライブを打ち続け、結局この試合を3-2で勝ちました。 この試合を見て、「この子は強くなるわ、フツーの選手なら、『今日は入らないから、ここは入れて』って思ってもいいのに、宇田選手は自分の卓球を貫いて勝った、これは凄い選手」と感じた。 あれから数年後の今日、全日本の決勝まで進む選手となっていた。 身体は大きくなり、顔つきも精悍になっていたが、テレビ越しにに見る宇田選手の「目」だけは6年生の頃と少しも変わっていなかった。 決勝は、5セット目マッチポイントを握っていて逆転されても、最終セット驚異的な回り込みであの張本選手を倒してしまった。 「強い選手は逆境に強い」という諺はいつの時代でも生きている。 やっぱ、全日本選手権大会って特別な大会です。 こんな試合をテレビで見れるだけでも嬉しい。 芝田選手の顔つきがいい。 それにしても、「愛ちゃん」の解説と言葉は胸に沁みるなぁ。 読んだらクリックお願いします にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月20日 08時03分38秒
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