丹生都比売神社

この神社は高野山の護法神で、高野山とよく似た地形である天野盆地
(和歌山県かつらぎ町・標高500m)に位置する。
主祭神の丹生明神、高野明神は高野山の中心である壇上伽藍をはじめ、
高野山内すべての神社に祭られている。
丹生明神は天照皇大神の妹神、高野明神は丹生明神の御子で、弘法大師
がこの地を訪れたとき、黒白二頭の犬を連れた狩人に化身した高野明神
が弘法大師を丹生明神の狩場であった高野山に道案内したという。
神社の境内の東西南北を川が流れ、東側には明治初期の神仏分離まで
高野山に匹敵する規模の密教寺院建築が立ち並んでいた。
巨大な楼門はその時代の名残である。

楼門
■楼門(室町時代・国重要文化財)

丹生都比売神社
■四社明神本殿(江戸時代・国重要文化財)

鼓橋
■鼓橋

石造五輪卒塔婆
■石造五輪卒塔婆(鎌倉時代)
この地を根拠地とした200名におよぶ修験者が寄進した記念碑。


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