季節感
GWに入り、陽気も戻ってきました。気持ちのよい晴天の下、周囲の田んぼには水が入り、代かきが行われていました。もうすぐ田植えですね。あれ?ついこの間、苗代を作ってたのにもう田植え?いえいえ、自然農の田植えはまだもっと先です。田んぼに作られた苗代で、自然の気温、湿り気のみで苗を育てるにはあまり寒い時期には播けません。せめて4月にはいってから。そして、1本ずつの手植えなので成苗の大きさになるまでじっくりと2ヶ月弱は苗代で育てます。となると、どうやっても田植えは6月に入ってからになってしまいます。一方、現代の稲作は、きっちり温度管理や水管理をした上に、田植え機にかけられる幼苗サイズで田植えをするので、苗作りは約一ヶ月程度。4月にスタートしても5月には田植えが出来てしまいます。つまり、施設での育苗と機械植えという前提があっての5月の田植えで、昔はもう少し遅かったらしいのです。5月は田植えという季節感は、案外と最近(といっても、ここ50年くらい)のものらしいですね。しかし、4月集合日に播いた籾が、まだチョコッと芽を出している程度。例年はもう少し伸びているんだけどな。