カラカラに
今年の秋は急に寒くなったような気がします。10月に入ったら、暖房が欲しいなあと思う夜が続くようになりました。そのせいか、お米の枯れ具合も早く、例年ですと11月上旬に刈っていた品種が刈り時になりました。ほら、パッと見、刈り時でしょう?稲の足元は畦草の刈敷や雑草たちで柔らかい感じになってます。最後に田の草取りに入ったのが7月だから、二ヶ月ぶりに田の中に入ります。(あ、防鳥網の時にも入ったか。でも、あの時は地面の様子をじっくり見る時間は無かったし。)先日の台風の雨が抜け切っておらず、田んぼの脇の溝にはかなりゆるい泥が堆積してて思うように歩けません。ズブズブと泥に足をとられながら田んぼに這い上がります。田んぼの地面はジットリと湿っていて、膝をつけると作業着の膝小僧にビッショリとあとがつきます。種モミを確保してから、ザクザクと刈り始めます。しかし、田植えと違って稲刈りはあっという間。1日かけて植えた面積が30分もしないうちに刈り終えてしまう。中腰での作業は、コンバインに乗っての上から目線と違って田んぼの様子が仔細にわかります。ああ、ここは除草に苦労したけど割と稲は負けずに育ってくれたなあ、とか、うわ、ここまでカヤツリグサが侵食してきた!とか、お、クモたちは相変わらず走り回ってるな、とか、今年の田植え、草取りのことを思い出しながらの作業です。稲束を結束し、稲架を立てるために稲束を脇に寄せたところです。田んぼの地面があらわに見えますが、普通の水田に比べるとかなり草の多いのがわかりますね。でも、特にこの草で困ったことがおきているわけではありません。最初の画像の足元がこんな具合なわけなので、稲が草に負けていないのです。自然農、6年目の田んぼです。自分は稲架に「ほすべー」という金属製の脚+横木を使っています。これだと、稲架組みに約5分。楽です。そのぶん、ちょっと味気ない気もしますが、稲架としてのスペックはこれで充分。さあ、お米たちよ、カラカラに乾きなさい。