下見板張り
土壁を風雨から守るため、壁の外側に板を張りました 下見板張りといい、板を少しずつオーバーラップさせて張っていきます。 断面図は左図の様な感じでしょうか。 古い木造家屋とかで、板壁の様になっているのは、大抵、こんなふうになっているのではないでしょうか? 普通は杉の野地板を使うのでしょうが、床板に使った板がたくさん余ったので、これを使うことにしました。この板は本ざね加工してあるので、オーバーラップさせなくても、隙間無く板を張れるかなと思ったからです。 ← 本ざね加工の板の断面はこんな感じです。(左は重ねる前。右は重ねた後。)ただ、普通、下見板にこんな板は使わないでしょうね。本ざね加工してある板なんて、もったいなくて。ですので、ちょっと、変則な施工になりましたが、まあ、板を余らせてももったいないですし、サネにあわせて板をはめていけばいいので、重ねる手間がなくていいかな、と。 板をはめる前 (シャッターチャンスを逃し最下段一枚だけはまってますけど) 板を丁寧にはめていきます (板が微妙にゆがんでいて、サネどうしがうまく噛まず苦労しました) 一番上の段まで入れ終わりました (壁の半分くらいの高さまで板を入れることとしました) 板の色が茶色なのは、板に柿渋にベンガラを混ぜた塗装をしてあるからです。勿論、板を張った後に塗っても良いのですが、工程の都合で先に塗ってあります。撥水のために後日、油(桐油)を塗る予定です。