火の治療（苦悩するやいと屋）

[東洋医学] カテゴリの記事

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• 半身浴とお灸について

  　なぜに、半身浴とお灸の熱は『痛みを止め』、赤外線（近・遠）・可視光線・レーザー光線（単一波長光）・マイクロ波・蒸気・温灸・ライト照射熱が『短時間の痛み止め』なるのか？　生理学や解剖学を学んだ医学人ならば説明は必要が無いと思いますが、失念されている方もいらっしゃるかも知れないので、復習の意味も含め、そして医学を医学足らしめる目的で記します。　皆さんご存知の通り、たんぱく質は４２度を超えますと凝固します。つまり煮えると言う事です。人体はその防御の為に、皮膚の表面温度が上昇すると、皮下の毛細血管の血流を増大させて、皮下の温度が上がる状況を防ぎます。　これに失敗した状況が低温火傷です、非常に深い部分まで火傷をしますので治りが悪い事で知られます。　もうお解かりと思います、つまりどんなに部分を暖めても皮下１センチ温められないのです。暖めたら火傷に成るだけです。つまり温熱を加えるほど、皮膚温が上昇し、身体は皮膚温を下げる働きをするのです。　五十肩の治療時に上記した、部分温熱をしても、病院を出て５分もすると痛みます。　では、半身浴（腰湯と言われ、腰や足を湯に浸し暖めます）すると１０分程度で痛みが止まります。理由が解りますか？部分を暖めると表面を冷却しようと身体は働き、下半身浴は温かい血液を患部に運びます。その結果深部に痛みの原因のある痛みは、半身浴の方が効果的に働く事になるのです。　ではなぜに温熱治療を行うか？それは皮膚の表面血液の循環を良くする目的の為です。痛みやしびれ感覚の原因場所が皮下１センチ程度の場所に存在すると判断しているからです。　なぜお灸といわれる火傷が効果があるのか？初めにお断りします、千年灸や温熱灸にはこの理論は、当てはまりません。この方法は一種の部分温熱ですから、赤外線と同じ理由です。お灸は火傷です、熱さの刺激、皮膚淡白の凝固、生じるヒストトキシンが効果を出します。　火傷をさせると身体は火傷を治す働きをします。火傷を治す働き（焼けた細胞を復元する）を利用する方法です。つまり、身体に負担にならない程度の火傷を作り、身体の防御作用を引き出す方法です。ですから火傷が必要なのです。

  2014年10月26日

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  名人とは

   今から１０数年前に、広島県の鍼灸師会の招致で講演会をさせて頂いた事がありました。演題を何にしますかの問いに「名人への道」と答えた事を思い出します。友人一同なんと思い上がった話だと呆れた事だろうと今は想像します。しかし目的目標を持たない人は大成できない。　決して、私自身が有名になり、楽して金儲けをする目的では無いのです、当時の講演会の中でも話しました「真に患者さんの事を考えて、治癒を目的に治療するならば」名人にならなければ成らなかったのです。　結果は、毎日毎日迷う事の連続、恩師の言われた「患者の身体の上で本を読め」が身に浸みて心に痛い毎日が十数年続きました。その結果は日々治療に追われる毎日が続く事になっただけです。　自分自身名人になった等の意識はまだ一度も感じた事はありません、強いて言うと「名人とは迷い続ける人」なのかと感じます。今日も今も「もっと効果的な治療はないか」と迷い考えています。　最近は時々ですが、一部に関してですが「この方法を講じると治る」と確信して治療を行える幸せを有り難く噛みしめています。恩師の言われた「患者の身体の上で本を読め」についてですが、中々治療法に届く、または確実に患者さんの病態にマッチする解説書や治療術の本が見つからないのも現実です。　症状については「家庭の医学書」を参考にしました。治療法に関しては「府盲同窓会編纂の最新経絡経穴学」と「代田文誌氏の灸療雑話」が大変参考になりました。おそらく数万回あちこちと頁を捲った事でしょう。こんな風に書くと名人は学問だと錯覚される方が出てくるかもしれませんので、ひとつお断りをします。　鍼灸は技術です、確実な壱地点に灸を下し（おろし）髪の毛の壱本の先程の地点縦横深さを確定できる指の技が必要なのです。アーチエリー選手が十本の矢を五十メートル離れた場所より射て、十点の中心点に総てを当てる行為と同じです。　心を静め引き締めて、患者さんの想いを受けて臨む、オリンピックのようなものです。頭脳と心と修練した技の集大成を名人と呼ぶのでしょう。何時かは到達したい域です。目標は名人です、今はまだ患者さんの悩みの中に埋没して、迷う名人です 

  2013年09月04日

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  有名と名人

  　有名な事と名人であるとは、よく勘違いをされている。名前がもしくはその仕事について周囲に周知されている事が有名です。（広告やメデアを使用して、行う行為も含みます） 　ここでテーマとしている名人は意味が違います。名前が周知されなくても、ある域に達したレベルの技術者が見る又は評価する結果の事である。ですから、誤魔化しや化粧等の飾りの無い世界の技術評価です。 　我々の仕事は。、患者さんの苦痛を癒す関係にある事から間違いが生じやすい。"先生と呼ばれ程のバカで無し"の言葉のとおりである。先生とおだてられるが故に「自己名人」になり易い。患者さんの声は大切だが、自らを評価する声には大いに過大な、誇大な評価が多い事。治療師であるならば「決して、自らの患者さんの褒め言葉を信じるな」です。 　目の前にいる時と人を介して聞く時では全く違うものです。患者さんが敬意を表し、又日々お世話になる関係で話す、ご機嫌があるのです。 　では、何が評価になるのでしょう。それは、口コミです、どんなに評価のいい言葉より友達１人を連れてくる。私にはそれが一番の評価です。透熱灸は熱い、その熱さの効果を訴えて承知させて連れてくる。私でも出来ない仕事です。 　効果のない仕事は、患者さんは知っている。時間、期間を待ちながら、評価を探っている。名人になるなら、治療結果で問うべきである。でも、病気の実態や医学の本質が見えない時に「治療結果で問うべきである」は余りに過酷な言葉かも知れない。 　しかし開業する事は、周囲の治療所と治癒競争をする事に変わりは無い。 そこで、前述した「患者さんの言葉」が聞こえるのです。有名になるには「患者さんの声に乗っても良い」が名人になるなら「患者さんに騙されるな」です。

  2013年08月16日

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  名人

  「鍼灸名人を育てる会｝を十年余り続けて来ました。今回「鍼灸名人を育てる協議会」に改称して、学術的に臨床的に信頼の置ける組織にしたいと思考を巡らしておりました。そこで改めて「名人」とは？　と疑問が生じました。日本国宝の焼き物師や輪島塗の職人も名人でした。そこまで行かなくても、「鯛釣り名人」やラジコン飛行機の名人がおります。また逆に、俺が名人と言う「自称名人」にも多く出逢いました。名人とはどんな人を指す言葉なのでしょうか。教師や医師は名人とは申しません。どちらかと言うと「カリスマ先生」が普通ですが鍼灸師を呼ぶ場合は名人が似合います。昔は、名人と呼ばれた「鍼灸師」が沢山存在しました。そして「自称名人」も多く居ました。当時は医師や医薬品の少ない時代の事です。医学や薬学が発達した現代は「名人」の必要が無いのか・・・少し話を変えます。最近、触るだけで立てなかった患者を治します・・・・治療院を満杯にします(儲かりますから、習って創めて下さい)・・・等の広告が盛んに入ります。この手法にも、疑問が走るのです「情報（やり方）」を覚えると、ご自分（私）がよくなる話です。勿論、こんな手法を真似る人を名人とは呼びません。鍼灸には学問と技術が必要です。学問の本質は情報ですから、ネットや本等で幾らでも集める事が可能です。しかし、技術は修練です。問診でも、人となりを知りお話をさせて頂かなくては不可能です。鍼一本でも三十種類余りの中から、患者さんの容態に合わせ大きさ(太さ)長さや硬さ、そして材質を選定しなければなりません。腕の良い(技量の良い)先生は硬い太い鍼でも刺激を少なく施術する事が可能です。この事がそのものが技術であり、又患者さんから求められる技なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以下次号   

  2013年08月13日

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  日向当帰（日本山人参）

  宮崎県に自生して居た関係で日向当帰と呼ばれ、薩摩藩が「神の草」と呼び大事に自然栽培し貴重な薬草として利用した歴史を持つ草です。弥生時代前期に秦の始皇帝から不老不死の神薬を入手するように命を受けた徐福が、日向に辿り着き「神の草」を探し出した後、この地に永住した伝説も残っています。　　賀来飛霞（かくひか：大分県出身の医師植物学者、文化13年1月生～明治27年没）は延岡内藤藩（宮崎）の意向を受けて高千穂など日向全域にわたって踏査しており、「高千穂採薬記」には、日本山人参が1845年俗名「ウヅ」という名で紹介されています。　　その後1971年、「ヒュウガトウキ」（学名 Angelica,Furcijuga,Kitagawa）と命名されました。昭和の時代には、皇室献上品にもなりました。　　1983年～84年宮崎大学農学部　志田庄二郎名誉教授は組合の委託を受け、供与された「ヒュウガトウキ」の栽培系統として宮崎大学の実験農場で栽培し調査を実施1983年1月「日本山人参はヒュウガトウキ」の栽培系統であることが報告される。　同時期、｢日本薬草研究会　高崎久男等」の調査に於いて「日本山人参はヒュウガトウキ」であることを確認、平成17年施行の薬事法により、根部は医薬品（生薬）扱いとなったため、医薬品に該当し薬品扱いになり医師薬剤師以外は販売が出来ないようになりました。　　薬効と栽培方法に微妙な関係があり、普通に畑にて栽培すると一年で出荷できる大きさに育ちますが、最も大切な薬用成分が殆ど無く、宮崎県では栽培を中止した地域が多い。本来の薬効を求めるのなら、山地での自然栽培が良いのだが、鹿や野兎が好んで食べる関係で自生地延岡周辺地域で栽培するも収穫は不可能に近い。山の周囲を鹿ネットで囲い栽培している農業者がいる。　　好い和漢薬ですが、栽培方法で偽物になっている危険性が多い。利用するに当たっては栽培農家の住所、電話が確認が出来る事、そして栽培地が耕作地か山地栽培かを確認する必要がある。現地に住む私も山栽培の日向当帰を見た事は無い。　　天然自然に存在した山人参（日向当帰）の焼酒着けと根部の乾燥粉末（平成15年）製造を頂いた素晴らしい効果がある実感できる。

  2013年07月01日

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  梅雨の季節の痛み

  昔から「梅雨時は神経痛が出る」と言われます。漢方では、湿邪はリウマチや神経痛そして喘息の原因とされます。施術処まるいあんでは毎年この時期に患者さんが増えます。治療内容は、神経痛やギックリ腰、肩の痛み等痛みを主訴としたものです。40年程の治療生活の中で、湿度温度と痛みの関係を知ることになりました。まず、温度が低いと痛みが出やすい。湿度が多くても痛みの発生は無い（夏場）湿度が低く温度が低い時も痛みの発生は少ない。一番多い条件は、湿度が多く、温度が低い時に痛みが発生する。なぜでしょう。痛みは、血流が悪い時に発生する。お酒を頂いている、又は風呂に入る時は痛みが緩和される。一時的に皮膚表面温度を上げる。もしくは、体温をアルコールにより上げると、痛みは緩和する。若い人は、末梢の痛みの発生が少ない。高齢者程、末梢血管の循環血流が悪い。若い人程、肩頸頭の痛みを良く訴える。若い人程、頸部（くび周囲）のリンパ循環が悪い。この事を科学的に考察すると、皮膚表面の温度は、湿度が多時程、外気温の影響を受けやすい。冷房による神経痛は湿度の多い時期にみられる。老人性の痛みの発生は、皮膚表面の冷えによる末梢血管の血流不足による。若年性の痛みは、リンパ循環不足による筋肉硬縮。そして硬縮筋による神経圧迫による。冷えは「湿度多さと温度の低さ」を合わせ持つ言葉である。冷えは高齢者には循環血流に作用し、若年者にはリンパ循環に作用する。故に、高齢者には新生血管を作り、若年者にはリンパ循環を回復する。治療が特効する

  2013年06月25日

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• 花芽の季節

  若者には楽しい季節。自然には希望の季節。しかし、神経痛持ちには地獄の季節。腰痛持ちには、苦しい季節。肩こりの人には、重たい季節。それが、花芽崩しの雨http://www.maruian.com/haname.htm昔、花芽のHPを書きました。どう捉えるか、意見も聞きたい。

  2013年02月17日

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• 無智故　無有恐怖

  　又とんでもない事をと言われるだろう。そんな事を思いながら、治療院の案内書に般若心経の一部を拝借致しました。 　意味が全く解からんと云われましたので、以下の説明を付けました。 　　　　 ﾑ ﾁ ﾔｸ ﾑ ﾄｸ ﾑ 　　 ｼｮ ﾄｸ ｺ ﾑ ｹｲ ｹﾞ 　　　無 智 亦 無 得 無 　　　所 得 故 無 罫 疑　 　　　 ﾑ ｹｲ ｹﾞ ｺ ﾑ ｳ 　　　ｸ ﾌ ｵﾝ ﾘ ｲﾁ ｻｲ 　　　無 罫 疑 故 無 有 　　 恐 怖 遠 離 一 切 　 　　　ﾃﾝﾄﾞｳ ﾑ ｿｳ 　　　顛 倒 夢 想 　 　【日本語　読み】智もなくまた得もなし 得るということがないから 罫疑なし、罫疑無きが故に恐怖もあること無く 一切の顛倒夢想を遠離して【解　説】知ることも得ることもないから 心を妨げる又は遮〔さえぎ〕る、事象がない心にそうした事象がない故に、恐怖が生ずることも無い顛倒〔間違いや勘違い〕した心を遠く離れて 　私見です、人は病に掛かった又は病に侵されたと思う。その時点で病と闘い治そうと努力を始めます。人は本来の健康を己の力で培っているのなら、病と謂う名の異次元を相手に闘い治すことも、その事象を克服して元気になることも可能です。 　 　しかし、健康と謂う状態が戴きもの、授〔さずかり〕りものであるのなら、再び新に授からない以上、元に戻ることは不可能です。 原因が明確であり、原因を完全特定し完全消去できる場合を除いて「覆水〔ふくすい〕盆に返らず」と諺のとおり、失ったものは決して元には還らない。 　「治るだろう、治せるだろう」の絶対性が崩れた時、人はどうしようもない恐怖に出遭います。足元、土台の崩れ失せた精神状態の中、失望感と恐怖が訪れるのです。 訪れた恐怖は間違った考え方や思い方を因にして起きた心の表れです、自己を離れ、心を自分の外、別次元に置いて、命の意味を省みると「そんなんじゃない、そんな生き方をしたかったのでは無い」と覚え見え感じるものがある。 「寿命・ことほぐいのち」。 　 　戴ける命の大きさや素晴らしさが、改めてしみじみと感じられるはずです。すべての人は、間違いを起こす因を持つ塊です。智も無く、得ることも無いと断言したそこ場所から始まる心の世界観がさわやかな気分を与えてくれませんか。 注意　けいげの罫はトの無いものですが表示困難な為に、宛て字にしています。

  2010年03月16日

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  梅の花散し

  日本語の響きの良さを再確認させる季節の言葉です。他に「木の芽崩し」「花芽崩し」等と春早い季節を表す言葉でありますが、肩こりを持つ者にとっては、とても辛い時期です。 梅の花散らし 木の芽崩し 花芽崩し 肩こりの増悪 自律神経異常、　　神経異常興奮、胸々苦悶 胃腸障害、心臓神経症、更年期障害、不安増長 不眠、手足の震え、めまいの多発、耳鳴り 頭痛、腰痛、背部痛 薬の多用と無効果による不安 只の肩こりが前の項目のような順番に悪化するケースも希ではありません。春先の治療でよく出会う症状です。確定した原因はないが、冷え、血液循環不全、リンパ循環不全、植物ホルモン説が主なものです。 いずれも全身に及ぶものでなく、神経系や肩背部の筋肉硬縮、頭部の循環不全から症状の悪化を招いたもので薬のような全身に変化をもたらす治療では難しい症状です。　マッサージや鍼灸等のように、局部に対して強いアプローチができる治療が適しているのです。冷えには、温かい物が良いのです。温泉や炬燵、懐炉など火を使うものが適します。しかし、常時暖めるとしたら、温泉ではのぼせる。炬燵では仕事が出来ない。そういう意味においては、貼り付ける懐炉は便利です。しかし低音火傷に注意が必要です。東洋医学には、火を使った治療があります。いわゆるお灸です。この熱は少し違います、新熱と謂いまして、お灸をした痕が熱を創るのです。火傷の刺激が毛細血管を創り、その力で冷えを治して参ります。「ふしぎな火の治療」に詳しく書きました。

  2010年03月09日

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• ふしぎな火の治療

  やっと出来ました。 30年間火による治療を続けてきました。 今回、その集大成の本を発刊する事が出来ました。 -灸師の想い-　ふしぎな火の治療　200頁　文芸社　著者有留秀雄 平成20年1月15日に発売になります。 　慢性になった、肩こり、神経痛、関節炎、神経症状を持つ方には 正しい情報源になると思います。 ぜひご一読下さい。 〔延岡市図書館には、５冊程寄贈させて頂きました〕 以下、「ふしぎな火の治療」発刊のご挨拶 です。 　霜気の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。 昨日、里山観光を推進するボランティアに参加して、治療室前の愛宕山に イルミネーションを設置致しました。久しぶりに登る山頂は３６０度の 展望と山並を夕暮色に染めて行く美しい景観に心底感動させられました。 　改めてしみじみと振り返ると、郷里を離れこの土地で三十年近い人生の 時間を過ごして参りました。僅かばかりの能力で隙間医療とも呼ばれる鍼 灸、中でも難しいと言われる灸治療で生計を立てられたありがたい事実で した。 私からは新天地、この土地に住む者からは「よそ者」です。 　大した実績も無いままに、ひたすらに「火の治療」お灸の治療効果のみ を信じ、その治療効果に助けられて、お灸治療の普及に精進して参りまし た。ご近所に住まわれる皆様のお陰を頂き、多くの患者さんの口コミ援助 を受けての今日があります。 　今回、三年間をかけてお灸の実態を書き綴りました、拙い原稿ですが 出版社の方々に編集校正をお手伝い頂き、お陰で本にする事が出来ました。 　尚今回発行を文芸社にお願い致しました。発売日は１月１５日です、 どこの書店でも購入が可能です。(注文にお取り寄せなると思いますが) 末筆になりましたが皆様のご健勝とご繁栄をお祈り申し上げます。 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成19年12月吉日

  2007年12月09日

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• NTTに騙されるな

  i　タウンページの広告を考える 　本日会員よりの情報があり再び調査をしました。社団法人として、広告を行う際に何度も申し入れをしているのですが、一向に改まりません。情報が一部で停止されている可能性もありますので、あえて多くの方々に認識をして頂く目的で、今回厳しく掲載をしました。 　最近では、電話番号もインターネットで調べます。 色々な方法で、宣伝を行う業者や業種があり、それぞれが精一杯の智恵と能力を使って宣伝を行う事は良い事です。 　でも許されない行為があります。 国の免許が必要な業種に免許を持たない者が、さも持っているようにして、宣伝をしている行為です。 　弁護士でない者が法律事務所の宣伝を行う、医師で無い者が医師として宣伝をする行為、決して行ってはいけない行為です。 　でも、iタウンページでは、この事を平気で行っているのです。鍼灸師の国家資格を持っていないのに鍼灸師の真似をして、鍼灸師の欄に宣伝広告を行う。それも1件や2件ではありません。数が多いのです。昔電電公社の時代には決して無かった行為が、今は数多い。ですからNTTを信用するなと言うしか方法がありません。 　数年前から、免許の確認を取ってから、若しくは免許書のコピーを取ってから、広告を受け付けて良いのでしょうと「智恵を授けるのですが」やはり広告料が欲しいのか。一向に無くなりません。 　NTTに騙されるな、保険所又は県の医務薬務課に確認を取って下さい。今は騙しの時代です。公の機関も巻き込まれて平気で嘘の宣伝を行います。 　皆で気を付けましょう。

  2006年08月27日

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  癌治療について

  何時の時代でも、時代を先取りしようとする者がおります。 時代を先取りする者は「格好が良いから」なのでしょう。 　鍼灸師にも、時代を先取りしようとする者がいます。 今から３千年前５千年前から始まったと言う、治療に先取り は無いと思うのだが、やはり何かを狙うのでしょうか。 　今、特に懸念するのが「癌の治療」です。 現在の癌治療が旨く行かないから、それではと云う気持ち なのでしょうが。 　確かに現在の癌治療は、悪い部分の切除 熱による加熱凝固、放射線による焼去、栄養血管及び新生血管 を作らせないようにして代謝を止める、栄養封鎖などです。 　中には、生体の防禦作用を強めて、癌破壊因子を増やそうと する方法を取る医師もいます。 　しかし、鍼灸師が癌治療に対して積極的に行う事は、 今現在では、無謀な事ですし、売名行為としか考えられません。 　確かに、助かる者がいるとしたら大変嬉しい事ですが 理論的に、そう数多く出る事が無いと考えるからです。 鍼灸治療は、血流をより良くし、神経の働きを整え、リンパ循環 を良くする事を最大の目的にした治療です。 　その為に、癌細胞にとっても、好ましい条件が揃ってくるの です。つまり癌細胞が増殖しやすい環境が整えられるという事 です。 　体力も上がるが、癌細胞自体の体力も上がるのです。 今の科学力では、鍼灸治療が癌細胞を破壊する、又は増殖を 留める作用をする理論を百歩下がっても見出せません。 　と言う事は、似非の新興宗教と同じく、売名行為と純真な者を 騙す行為になります。 正直にな鍼灸師だったら行うべき、治療ではありません。 　この日記は、そう思っている鍼灸師の為に書きました。 私は、灸の専門家です、日本灸学師会の会長をさせて頂いて おります、その私が警告を持って書いているのです。　２人・３人治しても、多くの人に、過大な妄想を与えて苦しませ る事の無いように、「癌治療」は止めて欲しい。 　今までに多くの鍼灸師が「癌を治す」と言って治療をしました。 結果は「周囲の人々を裏切る行為になり」最初は流行りますが 後では、その地区を逃げ出した鍼灸師を数多く見てきています。 　鍼灸は、血行を良くし、新陳代謝を良くして、慢性の痛みや 炎症を抑制し、慢性になった神経痛、関節炎、そして慢性の 内臓疾患を良くして行く、優れた治療法です。 　でも、交通事故直後の出血性疾患や結核の有熱期そして 悪性の腫瘍の治療には、不向きな治療法です。 どうぞ、その辺を理解して頂き、未だに「癌」を治療する鍼灸師 が居ましたら、本人の為にも止めるよう説得戴きます様お願い 致します。

  2006年04月26日

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  心の位置

  　治療を行う者は、どこか可笑しい。鍼灸治療師の私が言うのだから間違いない。　昔、NTTが民営化された時の社長が、「NTTには、NTT語がある」「お客様を加入者と呼ぶ」「なんで、お客様と呼べないのか」　治療院や病院にとっては、患者はお客さんなのです。「患者とか、ひどいところでは患者様」と言います。なぜ、お客様、又はおきゃくさんと呼べないのでしょう。　心のどこかが、可笑しいからなのです。理容院や美容院ではお客さんが鍼灸院、接骨院では、患者さんになり医院、病院では、患者になり、歯科医院では、患者様になる、と友人からの電話です。　 　目的を果たす者にとっては、お客様で良いのです。例えば、詐欺師がお客さんと言ったら被害者の事です。病院や鍼灸院がお客さんと言えないのは何か通じるものがあるからです。　こんなに本音を書いて良いのだろうか。マー良いや。それとね、治療を行う者は自分で自分の力を判断するのです。　簡単に申しますと「自分の腕」を「自分で判断するのです」治療家や治療師の腕は、患者が判断するのですよ。　こんな馬鹿な事をしているのは、はっきり言って占い師と似非宗教家と鍼灸師ぐらいだと言ったら、「何も言えずに、勉強します」と言った。　問題はこれからだ。勉強した後が問題だ「俺はあそこで修行してきたから腕か良くなった」と言う様な勉強は絶対して欲しくない。

  2006年04月24日

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• 杏林大学割箸事件の耳鼻科医無罪を考える

  　「誠心誠意、治療をおこなっていた患者が不幸な転帰をとってしまう。医療に携わるものにとって、こんなにも無念なことはありません」と耳鼻科医を支援した団体の序文です。　東京地裁は今日無罪の判決を出しました。　判例を見ていませんのではっきりした事は知りませんし、現状を見ていた訳では無いので判断をする者でもありません。　しかし、医師という仕事は、患者を助ける、どんな状況下でも患者を助けられると言う、信仰以上の信頼の上にある職業です。　時々はミスしても良いと言う立場の職業ではないのです。責任の無い軽い職業なら、無罪判断も理解できるのですが。医師はどんな時にも治して欲しい、そして助けて欲しい。それが医師に対する国民の目なのです。その上で日本においては、特別な権利を有しているのです。　普通の診療では、必要の無いレントゲンやMRI撮影を数多く使うのに、この状況でレントゲンもMRIの設備もあったにもかかわらず、撮影をしていません。　この医師が悪いと言うのではありません。医療の体制に問題があるのではと思います。この医師は無駄な医療費を抑制する為に必要の無い、撮影をなるだけ少なくするように努力している立派な医師かもしれません。　ですが、必要な時には撮って欲しい、不必要な時に撮るのがレントゲンやMRIだったら、患者は何を信頼し何を信用すべきなのでしょう。　医療は患者を助ける為にだけあるべきものです。医師や薬屋や医療器械屋の利益を確保する場所にすべきではありません。　医療と名前が付くだけで、百円の物が平気で一万円になる日本です。医療を食い物している者が居る事は、皆承知です、こんな事が繰り返さないように、皆で医療の本質を違える「君側の奸」を退治する機会にすべきと考えます。

  2006年03月29日

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• オーリングテスト危ない

  　最近、また「Oリングテスト」と称して、病人をだます詐欺商法が流行りだしました。　いつの時代も同じなのかも知れないが、何か、一般と変わった事をすると、特殊な能力を持つ者と人に思われるのでは無いか。もしくは、私は予言者、神の使いの類として見られたいのでしょう。　この「Oリングテスト」なるものは、左手にあるもの（テスト品）を持たせ、右手のヒトサシ指と親指で作ったリング、つまり「Oリング」を試験者が開くものです。　左手に持った物が体によいものだと右手の「Oリング」は開きにくく体に合わない物だと開きやすいと言った。手品や洗脳術の類のようなものです。　今から10年ほど前に、鍼灸業界において流行しその折医道の日本社に、もう少し確認のうえで記載をしてください。と何度も忠告したのでしたが、聞き入れてはくれませんでした。　でも、社会は正しく評価を呈し、今では「0リング」が正しい診断をすると信じるものはいないでしょう。　この意見を提出する時に、我々が行ったテストがあります。五百CC入りのペットボトルに、農薬を半分いれてグレープフルーツを入れた物を４個用意しました。　別にグレープフルーツのみのペットボトルを４個用意しました。農薬を入れた方の裏に「ムノウ」と書きました。　そして「Oリング」テストをさせました。もちろん術者も患者もこの事は知りません。結果、農薬入りの方が体に好いと言う事になりました。　なぜなら、術者が「ムノウ」と書いた物を見たからでした。「ムノウ」と書いてある、これは農薬が入っていないと言う先入観が術者を狂わしたのでした　それではと別のペットボトルを用意して再度テストをしました。結局、正しく分けられる事は一度もありませんでした　これは、術者の先入観による、暗示と判明しました。これを利用して、色々ととたくらむ輩が居ますぞ。　注意。注意、おれおれ詐欺と同じだよ。

  2006年02月25日

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  簡単な東洋医学とツボ

  　近隣の老人会からお呼ばれの講演会がありました。東洋医学特に「ツボ」について話をして欲しいとの事でした。　恒富小学校の生徒が少なくなり、空き教室沢山でました。その空き教室を利用してコミニティセンターを作りました。今日は、此処の教室でお話する事になりました。　昔、多くの生徒が学びました、もちろん私も学びました。昔は生徒今は、その教室で先生をする事になりました。50うん才にもなると、出世するものですね。　神経痛の治療から、療養費支給支払い（保険診療）高血圧のツボから、若返り美人のツボ。そして抗生物質の効かない、新たな結核Ｍｏ４のお話までしました。理解が良い、もう忘れたかもしれないが、熱心に聴きました。　老人会で生理痛のお話をしましたら、関係ないと叱られた事があり今回は省きますと言ったら、なぜか大うけされました。　多岐にわたるお話です。国会議員のように、眠る方は１人も無く。90分の長講を笑いの中で終えました。　なぜ、眠むる人がいない、時折私が起しに行くからです。７０歳から９５歳まで、熱心でしたよ。　「皆さん熱心だね」と聞くと「死んだら話も聞けない」「生きている、うちに聞いておかないとね」と逆に教えられました。

  2006年02月24日

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  見えないもの観察できないものは治療できない。

  　肋間神経痛の患者は、まず病院に行きます。そしてレントゲンで診察を受けて、骨に異常は無いとの結論、湿布薬を頂いて帰ります。　毎日湿布薬を張替えますが、治療効果がなかなかでないので、あちこちと周り、結局慢性化して、当施術処に来られます。肋間を触診させて、どの肋間かを弟子達に報告させます。　弟子達は、ひとつひとつ肋間を押して「ここですか」「ここが痛くありませんか」と患者に尋ねている。　結果、第○肋間神経痛ですとの、明確な答えを出せません。　ここまで、話を読んで、なるほどと解かった方は、肋間神経痛を確実に治すことができる治療師です。　鍼灸師は理論も大切ですが、患者の痛む場所（神経や筋肉や腱）は触診ではっきりと解からないと治療できませんよ（本当に解かっている鍼灸師は、必ず一度の治療で治すはずです）　炎症を起している、筋肉の大きさ、範囲が解からないまま針を打つと、肺に打ち込んだら、気胸を起すだけです。　特に肋間は肺との間の神経痛です、1ミリ程度、細かい精度が無いと治療できない場所です。病気場所つまり神経を自分自身の触感で認知できない者が治療できる訳が無いでしょう。　愛媛県立松山病院東洋医学研究所前にて　「ここですか」「それともここですか」と聞かねば痛む場所も解からない、鍼灸師は「治療はやめられたほうが良いでしょう」止めないのなら、本気で治療を教えてくれる師匠に付き修行をする事です。　今日は、仲間鍼灸師が亡くなり、通夜に行きました。彼も本気で治療を行う一人でした。彼の生き様を思うと、つい昨今の鍼灸師のレベルの低さに厳しい事を書いてしまいました。　本気で行えば良い。本気のまねをすると、一生本物には出会えません。どうぞ、心して患者を治してください。　「治さないで、治療費を頂くのは、乞食か又は詐欺師です」お間違えをなさいませんように。

  2006年02月17日

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• 方財小学校健康講和

  　延岡市社会教育課が行っている出前講座があります。これは一般社会人（企業人）が地域の集まりに参加して、自分の研究分野や仕事で学んだものを講座としてお伝えするものです。　　私は「東洋医学の心と治療法」でお話をさせて頂いています。内容が健康を主題としている関係で　小学校の場合は、先生方や学級婦人会やPTAの方からの要請が多くあります。　昨夜は、７時から８時の予定で小学校の図書室で行いました。方財区は延岡市の五ヶ瀬川、大瀬川、祝子川、北川が海に出る河口部に出来た集落で、昔から漁業を主な産業にしてきた所です。その為か集落の中の道は小さく、路地や小路が多く右左折が困難な箇所ばかりです。初めて伺う私は道が分りらなかったので、海岸公園の駐車場に車を止めて歩いて伺いました。　講演は最初５名程のお客さんで始まり、終わる頃には１３名程になっていました。お仕事をされているお母さん方が多かったのではと思います。　肩こりでお困りの方が多かった関係で、肩こり治療方法、頚部リンパマッサージのさわりの部分行いました、「肩が楽になった」と全員に喜んで頂けました。　聴講者の皆様の嬉しい顔を背にして、海の音を聞きながら帰る時に、ふと生まれ故郷（種子島）で聞いた松風の音を思い出し、懐かしさで暖かい気持ちになり、充実した一日を嬉しく思いました。

  2006年01月26日

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  説明と責任

  インホームドコンセントと呼ばれる、患者さんへの治療説明が求められる現在、病院や治療院は患者さんに理解出来る、納得して頂ける説明を行っているのでしょうか。　医師つまり治療者側の都合や慣習を説明しているだけに過ぎないのではと考えます。昨今病院も過当競争状態で中には患者の減少を防ぐ為に医療よりサービスを重要視した病院も多くなりました。　ある産婦人科医が新築祝いの席で、現在の医療技術軽視を嘆き「一にサービス二にサービス三・四が無くて五に医療技術」と話した。又医療訴訟を極端に怖がり、医師の責任を回避すべき説明のみを行い、命ギリギリの所で信じるしかないと頼り切っている患者さんの気持ちを大切にして、治療や病気の説明が行われているのでしょうか。　本来、医師と患者は同格であります。しかし昔から日本人は「助けるのは医師、助けられるのは患者」と謙譲の心で医師を特別に尊敬し慕う傾向がありました。逆に医師社会には「患者百人も殺さないと一人前の医師に成らない」と豪語する者も居りました。こんな旧石器時代の思考を残存させながら、現代医療社会は恐る恐る変革を求められているのです。　　医療の現場が複雑になり、治癒希望の無い病気や医師が原因で発症する医原病、医療事故や医療ミス、その上監督官庁である、厚生労働省の薬事行政の失態による病気や事故等が毎日ニュースで扱われる度に、医療は患者から離れてしまいました。そして残念ですか病人が安心して頼れる場で無くなった感があります。　国は医師と患者の関係強化を図り、医師と患者の共同責任で治療を行うようにしました。それがインホームドコンセントの真意です。治療の説明責任をかせられた医師は説明と同時に治療効果に対する責任も取らねばならないと医療現場の急変に驚き、中には責任を回避する為の説明を行い「効果が出なくても、症状が悪化しても決して医師を訴えません」と患者及びその親族に誓約書を書かせる哀しい病院や先生も居られると言う哀しい実情です。　しかし医師医療は大切な命の守る役です。医師だけで医療行為は行えません、医療を受ける患者、そして治療費を援助する周囲が協力して、現医療社会は存在できるのです、その為には医療を患者との共同作業と位置づけ、本物の責任説明を行える医師や治療を行う者が増えるように努力すべきと思います。

  2005年11月22日

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• 肩こり

  　肩こりと病気の関係について講演をして頂けないか。と言う依頼が舞い込んできた。専門分野なのでまとめてから返事しますと・・・　考えてみるとこの話は随分と奥が深いというか、難題が山積した話になる。　肩こりが先か病気が元か、むち打ち症は交通事故が原因で肩こりが発生する。ここまでは事故が先、この肩こりが元となり、頭痛や吐き気、不眠、計算障害、自律神経失調等々が発症してくる。中には精神障害を起し、自殺した者もいる。　心臓肥大や太り過ぎると肩こりが発症する。肩こりが強くなると仕事や運動するのがおっくうになり、尚太る。太る故に心臓肥大を招く。太ると消費カロリーが多くなるので尚甘いもの、油の濃いものを好む。　肩こりがひどくなると、めまいや吐き気が多発する。治療の為にマッサージを行う、特に素人マッサージや器械マッサージを行うと筋肉が鍛えられて益々硬くなり、肩こりが硬くなる現象が発症する。マッサージが逆に強い肩こりを発症させる事がある。　等々。神経性胃炎との関係、メニエル症候群との関係、自律神経と更年期障害は肩こり当たり前の関係です。風邪や高血圧も肩こりが関係あるし、風邪より肩こりが万病の元ではないのだろうか。　肩こりと治療法について、新たな日記を作ろうかなと思うほどこの関係は限りない広がりがあるし、又悩んでいる人も多い。　　治し方治療法も数多く私でさえ、百数十通りに分けて治療するぐらいだから・・・まぁぼちぼちと続編で詳しく書かして貰います。　「こんな肩こりはどうしましょう」とテーマ頂けたら幸いです。

  2005年11月19日

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  水子を治す

  　水子を背負う　背中が板のように硬くなってしまって、肩が痛くてたまらない。　「何を背負って来たの」「先生、なんですか」　「よく、色々なものを背負って来られるものですから」　「水子の霊ですか」「うん、それもある」　治療室での会話である。　決して「霊」が人に悪さをしているのではない。　でも、人は色々な物を背負う。　仕事や人気そして名誉と言う欲を背負う。　失望や恨みそして生じる、心の葛藤を背負う。　失恋や別居、離婚、親子の離別、生死の哀しみを背負う。　人は色々背負って治療に参ります。　「心の重荷」おりると元気になります。　それには「心」を、揉みほぐす術が大切です。　幸せに生るには、楽しくなければなりません。　楽しくするには、囚われた心を解放しなければなりません。　他人が心を捕らえる事は無い〔そう想っているだけ〕　本当は自分自身に囚われているのです。　「水子の霊を背負っている」　いや、水子はいないのです。　水子を生じさせた事の、悔いと哀しみを背負っているのです。　　　すませると「済みません」の詫びが消失します。　はやく、済ませる、清ませると　心の囚われから、心が解放されます。　肩の荷もおります。

  2005年11月15日

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• NHK試してガッテンを見て

  　「昨日放送のNHK試してガッテンを見ましたか」と友人から質問を受けました。「うん、見たよ」「あれ本当か」「まあまあ、かなぁ」「どうして、想像が多かった」「どこが」「椎間板に亀裂が入るところ」「ちゃんと検査したんだろう」「おそらく、椎間板を手術した人の例から、あのように想像したのだろう」「手術じゃなくて、椎間板は分からんのか」「レントゲンでは椎間板の詳査は不可能ですよ」と言った会話を交わしました。　　多くの人は、あの通り「ガッテン」と言うのだろうけど。急性腰痛（ギックリ腰）を２回の治療で完治させ、１０年以上再発をさせない腰痛治療を完成させた者としては、いささか眉唾なところがありました。　確かに急性腰痛の中に、椎間板の障害や分離症そして椎間板ヘルニアと思われる症状があります。しかし急性腰痛の２パーセント以下です。　椎間板障害の場合は、安静や神経ブロック、そして外科手術が必要です。しかし急性の腰痛の殆どは、腰筋の捻挫なのです。最初は一部の筋の捻挫なのでしょうが、協力筋や筋肉の付着部位（停止部や起始部）が同じだと関連性の炎症を起こし、MUと言われる通り、筋郡が一緒に拘縮する現象が起き、まったく動けない、状況を作り出すのです。　昨日の放送では、腰が伸びきった症状のギックリ腰を主にしていましたが、逆にまったく伸びない症状のものもありますし、左右に回転できないものもあります。　これは、腰の筋肉が左右合わせると約百二十本程ある関係で捻挫した筋肉により、左右側どちらかが傷んだり、腰の上、中、下。そして伸びない、曲がらないと言う症状に分かれるのです。　伸びないぎっくり腰は、腰方形筋、腸腰筋や大腰筋等の捻挫、反って曲がらないものは、腰肋筋や腰最長筋、多列筋等が原因と考えられます。又全体に関しますが横突起間筋の前部筋は前曲がりになり易く、後部筋は反りやすくなるのではと思います。　いずれにしても、筋肉を伸展した状況において、その筋肉の腱と筋肉の境目に鍼を刺入出来さえすれば、一回で痛みは修まります。ただし発症後三日間の入浴は症状の悪化を招きます。発症後三日間は絶対に暖めたり、入浴は禁じた方が治療上の結果は良好です。　論より証拠です。是非試してください。

  2005年11月10日

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• あやふやな医療広告制限

  　近年の日本では、お薬と自然食品の違いがあやふやになり、又サプリメントとお薬の違いが判りにくくなっています。　鍼灸マッサージとカイロや整体リフソロ当等もどちらが有資格者でどちらが一般でも行えるものかがハッキリとしていません。　法律的に簡単に区分けをすると、厚生労働省の認可している、医薬品、及び施術者〔医業技術者〕は広告制限があり、薬品については、効果の少ないものは治療効果の広告を行なう事は出来ませんし、必ず副作用を明らかに表示しなければなりません。　つまり、あまりにも効果的に広告している物は、おおよそ、自然食品やサプリメントの類で医学実験での効果がいまいちの物です。　マッサージや整体等も同じく、法律上の広告規制があり。医業技術者は医師も含めて、病名の宣伝は行えません。行っている者は医業技術者では無く、一般の資格の無い業者です。　医業を行う者は以下の内容以外の広告をする事が出来ません。施術所名称、治療日時、駐車場の有無、施術者の氏名、施術科目です。治療経歴や経験、又は腰痛・肩こり等の症状名や病名を広告している者は、おおよそ、厚生労働大臣免許を所持していません。　無資格者や無認定品は、大いに宣伝を行っても問題は起きません。しかし有資格者やお薬が少しでも飾った広告を行うと誇大広告と言って１０万円以下の罰金刑に処せられます。　２０年程昔の事ですが、和歌山県のある鍼灸師会が、これなら免許が無い方が利すると言って、免許一括返還をしようとした事件がありました。　法治国家「日本」偽ブランドが得する、法のシステムを作ってどうするのだ。

  2005年10月07日

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• 新熱

  　「光は光を集め、熱は熱を生じる」結婚式のキャンドルサービスと同じくひとつの光がふたつになり三つ四つと増して、光は光を集めて明るくなっていく、お灸の熱は温泉や赤外線とは全く違う、灸を施すと言う事は熱を与える事によって体内に熱を生じる、体内に生じる熱により血流を増し、また熱を生じるのだ。「外から足す熱ではない、生じた熱なのだ」生じる故に、普遍性を持ち、生まれる故に新しい、言わば新しい熱治療である。それ故に、古い気を変え、古い血を変え、新たな血脈を整える事が可能である。熱の性格上与える熱は、与えた時が最良であり最も暖かいしかし時間と共に消滅に向かうのである、つまりお灸以外のすべての熱治療は減じて行く治療なのだ、灸治療は新しく増しながら生じて行く、熱の治療なのだ

  2005年10月04日

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• ストレスをつくる

  　なぜ、ストレスがたまるのか。ストレスをつくるから・・・です。どうすれば、ストレスを作らないように出来るのか。ストレスの原因は何・・・　日曜日、菜園に出かけた。余りの暑さに日陰に椅子を出して、休憩の連続。「俺は畑に居ると、ストレスが無い」治療室にいると何をしてても、どこかにストレスを感じる。　自然が良いのだろうか、「こんなに暑い中で作業したら・・・倒れる」だけどストレスが無い・感じない。　そんな中、蝶が飛んできて、明日葉に卵を産み付けている「メスだ」「アゲハ蝶のメス」「昆虫学者でもないのに、わかる」「図鑑も必要ない」「卵を産むのは雌」と色々と思いめぐらす。　そうかストレスの原因は、結果を出す、出さなければならないと感じたり又は責任感を想定するとストレスになるのだ。　蝶は、只卵を産んでいる。その卵が成長しようか、すまいが関係ない。只１箇所に１個の卵を産んで飛んでいく。暫くすると別の蝶と思える蝶が又産み付けに来る。出来るだけ広範囲に分けて生んでいるだけ、他の蝶が同じ場所に生もうが生むまいが関係ない。　蝶にはストレスは無いなぁ、俺も畑の収穫では生活していない、時期が来ると、大根の種を蒔き、ジャガイモを植える、時々食卓を飾る程は出来るので、楽しみにしている。結果としての収穫は気にならない。だから僕にとって畑はストレスを生まない。もし良い品物を作り展示会に出すとか、いくらかで販売をする目的、結果を出す予定があると、ストレスになるのだろうが。まったくの遊び、だからストレスは生じない。　つまり「結果を得る目的で行う行為は、ストレスとなり、ストレスを作るのだろう」結果が無い生活が、脱ストレス。

  2005年10月03日

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