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久々に訓練校報告。
いよいよ授業内容が専門性を帯びてきて、緊張感。 3D-CAD図面からNC旋盤に操作の指示を出すプログラミングの学習が主な学習内容。 自分の思い描いたグラフィックが実際に形となって加工されて現れる。 図面の読み方、切削工具の種類…(智恵熱出てきた) NC旋盤はプログラムに基づいて自動的に金属の切削を行い、汎用旋盤は手動で行う。 NCはプログラムさえ作ってしまえば、誰にでも同じ加工を出来るが、汎用旋盤での加工は熟練を要する。 じゃあ汎用旋盤よりNC旋盤のほうが正確な加工が出来て便利。と思いきや、 どの製品ひとつ完璧に同じものが出来る訳ではない。 切削刃物がちびてきたり、切削による加工物の発熱…様々な要素によって形状が異なってくる。それらを最終的に修正するのは人手だ。 大阪の機械職人たちがロケットを飛ばす、と言っているように、どんなに技術が進歩しても熟練者の支えは不可欠なのだ。 NCプログラミング室へはずらりと並んだ汎用旋盤の間を通り抜けてゆく。 油と金属の匂いが漂う…この匂い。網干のJR車両基地と同じ。 子供が電車に夢中だったころ、網干の車両工場祭りに毎年行った。 本物の新快速電車の運転席で『電車でGO!』が出来るとあって、鉄道マニアが大行列をなしていた。 電車に乗って洗車機の中を通り抜けると、子供たちが歓声を上げる。 車両が持ち上げられると、動輪が姿を顕にする。 そうか。車両は動輪に乗っているだけなのか。 あちこちに動輪が転がり、研磨機などの様々な金属工具がずらりと並ぶ。 真夏の熱気の中、油と金属の匂いにむせ返るような工場内。 そんな中、工員の方々の目が。ひときわきらきらと輝き、 みんなとても嬉しそうに応対してくれる。 好きな仕事をしてる充実感に溢れた、工員の人たち。 熟練者も、まだ若い子も、みんな輝いた瞳をしている。 こんな風に、子供たちが大好きな事を仕事にしてくれたら嬉しいと思う。 そして、自分も… 工作室の空気を深く吸い込む。 34歳。求人年齢としては崖っぷち。(あ。いうてもうた) PTAに子ども会、これから年老いてゆく親や親戚、子供2人の成長も見なくてはならない。 でも…まだ自分のしたいことをあきらめずに探してゆきたいと思う。 不況で選ぶ余地は無いかも知れない。けど、ああいう素敵な瞳をもった人たちに囲まれて仕事が出来る、そんな職場にいつか出会えるかも知れない。 ここに立つと、そんな希望が沸いてくる。 全然接したことの無い世界の職業訓練だが、とても楽しんで受講している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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