国鉄 キハ22:キハ22604(簡易荷物車)
国鉄 キハ22:キハ22604(簡易荷物車)昭和時代では重要な業務であった鉄道荷物輸送ですが、幹線を走る荷物列車や荷物車両という位置付けに対し、編成両数・輸送量が少ないローカル線では客荷合造車があてがわれている例が多く見られました。しかし、これらは編成の中間に連結できないなど運用面で融通の利かない部分もあり、一般型車両の車内の一部を仕切って荷物輸送を行っていた例が多く見られました。このような荷物輸送に適した簡易改造を施した車両も存在し、殊に気動車に多く見られたようです。北海道ではキハ22形に簡易荷物車としての改造を施工したものが多く見られ、特に600番台と区別されていました。昭和56年3月 白石~厚別間にて 最後尾にキハ22604を連結した普通列車当時、全区間架線の下を走る普通列車が沢山あり、特に本線系の普通列車は6両編成くらいの長いものが多く存在しました。キハ22は未だ廃車もほとんど出ていない頃ですが、写真のようにキハ47系が主力になりつつある途上だったようです。この各形式600番台というのは、車内の一部(1/2~1/3くらい)をアコーディオンカーテンで仕切ることができ、車内を座席のまま荷物室に使えるように改造したもので、北海道では他形式でも改造例がありました。あくまでも簡易荷室ですので、荷物取扱の無い列車に連結するときは、通常の全室客車として使用することができます。現在の函館本線電化区間では、新型電車も大量増備されており、足の遅い気動車列車は限りなく無くなってしまいました。写真では見づらいですが、キハ46の標準色車も連結されており、車輌、塗装、雑多な混結具合と、どれをとって見ても懐かしい時代の写真となってしまいした。