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2024.10.11
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テーマ:鉄道(23060)
489系:特急「白山」(53・10改正前)


特急「白山」は、上野から信越本線経由で金沢を結んでいた489系を使用した特急列車です。
誕生は昭和47年3月改正からで、それまでは急行列車でした。
同ルートからのルーツを考えると、最初に特急列車として運転されたのは上野「白鳥」であり、系統分割で特急「はくたか」でキハ82系のまま設定されていました。
昭和44年10月改正の上越線電化に合わせ、「はくたか」が485系化のうえ上越線経由となったため、信越本線内では北陸まで直通する特急列車が不在となりました。

碓氷峠を通過するための協調運転に対応した489系が誕生したことにより、同区間を通過する特急・急行列車の12連化が実現し、これに合わせて特急「白山」が誕生しています。
同時に、181系により輸送力が不足していた特急「あさま」に対しても、一部列車ながら489系による共通運用で輸送力を確保しました。

今回は、特急「白山」の昭和53年10月改正以前の写真を並べてみます。
カメラが良くないので、画像・構図とも見苦しい点はご了承下さい。



昭和51年頃 尾久駅にて クハ489 0番台

多分オートハーフで撮った写真ですね。ブレちゃってます。
北陸から持ってきたボンネットの鼻先の雪をそのまま北陸へお持ち帰りって感じですね。
隣で待機している10系座席車も懐かしいです。



昭和52年 大宮駅にて クハ489-500番台

こちらの写真は、上野方に連結されるEF63連結側の500番台です。他の流美なボンネット車と違い、連結器を剥き出しにした荒々しい顔が特徴です。
ところで、この写真を見て異変を感じませんか?



昭和52年 西川口~蕨間にて クハ489-502

上の写真と同じ500番台ですが、こちらは写真から-502の判別できます。
こちらも上の写真と同じ車両のようです。異変と言うのは・・・
屋上ヘッドライトのライトケース(ホイッスルカバー)が付いていないんです。
鉄道雑誌の資料を見ると、金沢の489系は何かしらの異変が発生しており、このライトケースの取り外しを始め、スカートのグレー化などのイレギュラーが発生しているんです。
やはり、あるべきものが無いと違和感がありますね。

その後に聞いた話では、ツララによる破損があったとかないとか。晩年の急行「能登」も同様にライトケースが付いていませんでしたね。



昭和51年 上野駅にて クハ489-200番台

直江津向きの貫通型は200番台で、機関車の連結が無い側です。クハ481-200にならって同じ番台を使用しています。製造時期が485系と全く重なっているため、モハ488も集中型クーラーに変更されています。
隣にクハ183-1001が写っていますね。



昭和52年 上野駅にて クハ489-600番台

こちらは東京方の横軽でEF63を連結する側です。こちらは貫通型で600番台が付番されています。ジャンパ栓の違いくらいしか分かりません。



昭和51年 大宮駅にて クハ489-300番台

色調がおかしくてスミマセン。オートハーフで撮った写真っていうのは大概において変な色に退色してしまっています。



昭和52年 上野駅にて クハ489-700番台

定番の高架ホームで撮った「白山」。6・7番線では「とき」と並ぶシーンが有名ですが、こちらは8番線側ですね。9番線に停車中の高崎線普通列車との並びとなりました。デカ目の115系も今となっては懐かしいですね。

多客期には指定席券が入手困難であったといわれる特急「白山」。隆盛を誇ったまま、昭和53年10月の改正を迎えることになります。


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最終更新日  2024.10.11 00:10:12
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